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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 1

僕の名前はリスペクト。
16歳で、魔導士の資格を得る為に試験の真っ最中。
すでに筆記試験と口頭試問は終わって、
今は実技試験の一つ、「使い魔の確保」に挑んでる。
けど、この試験が最大の難関なんだ。
学園周囲にある12の洞窟のいずれかから、魔物を1名つれてこないといけないんだ。
それも、単に捕まえちゃうとかそんなのじゃなく、十分に仲良くならなくちゃ認めてもらえないんだ。
でも仲良くなれるなら捕まえようと口説こうと三顧の礼を取ろうと、ルールの範囲なんだけどね。

そして、連れて行っても、十分な知性、魔物の能力、主に対する忠誠心、愛情などの
条件を満たさないと失格になる。
仲が良いだけでも頭が良いだけでもだめなんだから大変だよね。
それに何より肝心なことに、つれてくるのは異性でないといけないんだ。

学校では成績が良くても、この試験で落ちちゃう人も多いんだ。
そして、いよいよ試験開始の日。
いよいよ洞窟に入るんだ。
どの洞窟もそうだけど、ありとあらゆる魔物がいる。
使い魔になりうる種族だけじゃなく、オーガーなど、凶暴なだけの魔物も多いんだ。
使い魔にする相手を探すだけじゃなく、こうした魔物たちに出会って勝てなくちゃいけないし、
試験を行うたび、何名かの死者がでるんだ。

でも、父さんはすごく美人でかわいくて頭のいい、
サキュバスのミリィさんを見事使い魔にしてるんだよね。
僕もやるぞ!
まず僕は12の洞窟の中の『黒の洞窟』に入ることにした。
この選択が僕の人生を決定付けるものになるとはこの時は思わなかったけど・・・

・・・洞窟に入ってかなりの間、僕は何にも遭遇しなかった。
わんさか出てくれるのも困った物だが、逆に何も出てこない方が緊張感があるものだ。
「あらっ!・・・ボクちゃん、こんな所に何の用?」
そう声がかかったとこを見てみるとセクシーな鎧を着た美人のお姉さんが立っていた。
漆黒の長い黒髪と雪のように白い肌、僕よりかなり長身でスタイルも抜群。セクシーな鎧の胸元から見える深い谷間にドキドキしてしまう。
でもドキドキばかりしてられない・・・お姉さんのこめかみからは山羊のような角、お尻からは先の尖った黒い尻尾。
お姉さんはどうやらデーモンのようなのだ。

デーモンは数いる魔族の中で好戦的な種族だ。
魔力は劣るが、筋力と瞬発力に任せた戦闘力は非常に強力だ。
勿論デーモンは階級社会で、魔王であるデーモン・キングを筆頭にジェネラル、コマンダー、リーダー、ファイター、スレイブに別れている。
お姉さんは翼がないので下の階級のようだけど、今の僕に勝てる相手ではない。

僕はかなり緊張して対峙するけど、お姉さんの方は背中に差している馬鹿デカイ剣を抜こうともせず、優しそうな表情でニコニコしている。
お姉さんは僕の方に近づき、身を屈めると僕と同じ視線に顔を持ってくる。
息がかかるぐらいの所にお姉さんの綺麗な顔が近づき、セクシーな胸元が間近で見えてしまう。
「魔界から出てきて、こんな可愛い男の子と会えるなんてラッキーだわ・・・ボク、何て名前?、どうしてココにいるの?」
確かに僕は同い年の子の中で一番小さいし、華奢だし、ひ弱だけど・・・仮にも男だから『可愛い』と言われるのは複雑な心境だ。しかも相手はデーモンだし・・・
「僕はリスペクトって言います・・・お姉さんは?」
「私?・・・私はデーモン族のマリューカよ・・・でもリスペクトってかわいい名前ね、リスって呼んでいい?」
「はい・・・いいですけど」
僕がそう答えると潤んだ目で見るお姉さんがいきなり僕を抱きしめてきた。
プニプニした胸の所に顔が当たって、息苦しいけど気持ちいい・・・
「きゃー・・・リス君、可愛いっ!・・・魔界にお持ち帰りしちゃいたい〜!」
「そっ!、それは困りますっ!!」


「冗談よ、ジョーダン。
リス君みたいな子がこんな危ない場所、普通来る訳ないもんね」

なんか…、マリューカさんに僕を否定されたような気がして、少しまたげんなりしちゃったけど、
とりあえず、抱き締められたまま、僕は事情を説明することにした。

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