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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 60

僕はサイルレイズさんの案内でできるだけ早くたどり着ける道を選んでいるとはいえ、広大な洞窟。最深部にある門まで10日前後はかかるって言われた。服と薬の作用でかろうじて自分を見失うほど興奮してはいないけど、それでも僕のペ○スは勃起しっぱなし。
「ふーむ。魔族の女性は人間と違い強姦されても和姦同様に快感を得られますから、襲ってきた魔族や魔物に女性がいた場合は。」
準備中に性欲のことを相談した時、さりげなくサイルレイズさんが言ったこの言葉には僕もびっくりした。
「ただし、いない場合は素直に諦めてくだされ。余り遅れるわけにも参りません。」
ともかく洞窟入りした初日。この日はまだ前回も通った懐かしい道だった。入り口が近いから魔物もほとんどいない。そういえばマリューカさんと出会ったのもこんな場所だったな・・・。
「我等デーモン族としても、デヴィル族の王バランの暴走は由々しき問題でありました・・・奴の魔貴族に対するコンプレックスは私も理解できるのですがね・・・・・・」
「バランはデヴィル族の王だったんだ・・・・・・道理で凄いはずだよ・・・」
「もっとも私もデーモン族の王ですが、魔貴族達からすれば下等な蛮族にすぎないのですよ・・・」
ああ、そうか・・・魔貴族と呼ばれる魔界の最上位種族は両性具有だし、片方だけの性しかない者を下等生物と言って蔑むらしい。
デオドラさんでも魔貴族の末端にすぎないって言ってたっけ。
そんな状況だからサイルレイズさんやバランは認められる為に相当な努力をしたんだろう。
「しかし魔貴族達は実力さえあれば、男性体だろうが、女性体だろうが認めてくれますよ・・・・・・私も魔王陛下より認められ侍従部長官を仰せつかっていますから,
バランとて・・・あそこまで焦らずとも、評価されるだけの奴であったのですが・・・・・・」
そう言ったサイルレイズさん。もしかしたらバランとは仲が良かったのかもしれない・・・
「この話は此処までにして・・・・・・まず、魔界に入ったらリリス族の所に行って貰います・・・・・・リリス族はサキュバス族と近い女性種族ですが、繁殖力が非常に弱いのです」

「そうなんだ・・・。」
「リリス族は本来他の種族の男性の精液を媒体に妊娠し、娘を産みます。生まれた娘は基本的にはリリス族の特徴を持つのですが、父親の種族によって各自微妙に能力が異なります・・・・むむ?」
洞窟を歩きながら説明を受けていた僕たちの前に、妙な気配がいくつも現れた。
よく見ると、薄く発光しているみたいだ。まさかあれは・・・ゴースト?
「いけませんね・・・。ゴーストたちが現れたようです。彼らは生前の遺恨妄執に捕らわれ、魔王陛下の威光も無視してかかってきますぞ。」
「うわぁ・・・・。」
急いで僕は電光の呪文を詠唱する。サイルレイズさんは二本の剣を抜き、構える。二振りとも薄く発光している。何らかの魔力が付与してあるんだと僕は知った。そして、ゴースト系統のモンスターは電撃や光の魔法、魔力付与した武器か、巫女等浄化の力を持つ人々で無いと太刀打ちできない。
「彼奴らはバランの騒動の名残だな・・・。常ならばここには彼らの如き者たちはおらぬはずなのだが・・・。」
僕もそれに同感だった。もしこの手のがいたら試験の安全性を失わない為にアカデミーが何らかの方法で退治してしまう。
「でもおかしいな・・・バラン退治に多くの討伐隊が投入されたからあんなのがいても全滅してると思うんだけど・・・。」
「取り逃がしたのかもしれません。ですが話してる暇は今はありませんぞ。そろそろ・・・。」
「うん!」
話してる間に丁度いい間合いに達した。急いで僕は呪文を唱え電光を二本撃ち込む。
ビャジュ!ゴーストの1体に命中し、その1体は蒸発するように消えていった。
「見事!では私も!」
サイルレイズさんが斬りかかっていった。両手に1振りずつ持った剣が薄い光芒を曳き、連撃をゴーストたちに入れてゆく。その間にも僕はその左右のゴーストに呪文を撃ってゆく。向こうではサイルレイズさんに1撃か2撃入れられたゴーストが1体、また1体と消えていく。でも僕たちはその数にやや押されている。
「用心なされ!数が多いですぞ!うっ!」
「大丈夫ですか!」
「大事ありません!」
分断されないようにだろう、サイルレイズさんは切り伏せながら近づいてきた。サイルレイズさんには時折剣戟をかいくぐって攻撃が当たっている。ゴーストたちは生者に憑依したり、生命力を吸い取ったりする。今回来たのは多くが後者らしい。その横をすり抜けて何体かのゴーストが僕に近づいてくる。
僕はそちらに目標を切り替え、撃ち続けた。すでに呪文を10発は連射して、疲れが・・・あれ?疲れてない・・・?
精力が強くなった為か、かつてなく呪文を連射できる。これはすごいや!
それを見て焦ったのか、ゴーストが一挙に僕たちそれぞれに襲い掛かってきた。
「え!うわ!電撃!!」
慌てて僕は呪文を連打する。近いものから順にゴーストが打たれ、倒れてゆく。向こうではサイルレイズさんが多くのゴーストに囲まれて切り結んでいるみたいだ。僕は助けようと自分の周りのゴーストを急いで退治してゆく。が、最後の1体が眼前に迫った。
「むぐ!!」

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