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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 54

凄まじい痛みと苦しみが続く‥‥そんな僕の手をマリューカさんとエリーが握っていてくれる。
「産婆さん、遠くの村に出ていないって!!‥‥巫女さん達はすぐ来るって!」
呼びに行っていたルチアが走って戻ってきた。
「わたし、母様のお産手伝った事あるから‥‥用意するわ!」
リディアがそう言って、使い魔達に指示して準備を始める。
「お義父様達、間に合わないわね‥‥せめてリデル君だけでも来てくれたら‥‥片方の子供の親なんだから‥‥」
エリーはそう言いながら窓から空を見る。

「前回の説明不足申し訳ありませんが、違います。子供たちは二人ともテオドラの子です。」
いきなり声が割り込んできた。この声は。
「お待たせしました。早速解呪にかかります。」
「シャーテさん、ユカさん!!」
「え・・・・。」
「二人とも・・・・私の・・・・。」
皆が驚いた。それを尻目にシャーテさんたちが僕の左右に立ち、また聞いたこともない呪文を唱え始めた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
二人の眼と手が光を放っている。そして僕のお腹に手をかざした。
!!!!
僕のお腹に何かの力が入ったのがわかった。でもこれは・・・?
「呪いに対する一種の鎮痛剤のようなものです。陣痛そのものは治まりませんが、今のうちに完全に解呪する準備にかかります。」

巫女さんたちはそれから、てきぱきと陣を描き始めたんだ。
そして、僕もようやく一人目が出始めた。
「そうよ!もっと気張って!」
「ううーっ!」
「こんにちは。」
「どなたですか!」
「私だ、ライールだ。ちょうど出産中だったのか。ぎりぎりで間に合ったな。」
「ライールさん、ちょうどよいところに参られました。」
「うむ。リスペクト、がんばるんだぞ。」
必死になっているところへ、父さんたちがやってきた。
「ライールさん、早速その陣の右の青い円に立ってください。リサさんはそちらの赤い円です。テオドラさんは・・。」
ユカさんが全員に向かい、それぞれ配置につくように指示している。シャーテさんはその間にも、父さんたちの配置を追加すべく陣を書き足していた。
一通り配置につくと、二人は呪文を唱えだした。
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
そうこうしているうちに、ようやく1人目がほとんど姿を現した。そして。
「ほぎゃあ!ほぎゃあ!ほぎゃあ!」
「生まれたわ!男の子よ!」
「おお!」
やったんだ・・・・。遂に生まれたんだ・・・。僕は感動に浸りたいところだったけど、もう1人いるから、そっちに神経を集中した。
リディアさんが早速てきぱきと処置をしてゆく。リディアとエリーだけは陣につかず、赤ちゃんのことに専心してるんだ。
陣の中に置いた産湯をつかった子供を、エリーが服を着せてゆく。
「エリーさん、そのベッドに子供を!あなたたちは次の子供をお願いします!私たちはすぐにその子供の解呪を!」
「皆様の力をお借りします。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
ユカさんが呪文を唱えると、陣についたみんなの身体が、鈍く光りだした。それを受けるように、シャーテさんとユカさんが輝いてゆく。
そしてその光は、二人の巫女さんの両手に収束して行った。左右から赤子に両手をかざし、四囲から光の柱で包み込んだ!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
その間にも巫女さんたちは呪文を唱えてる。今度は本番だからだろうか、すごく長い。
僕はその間、もう1人の子を産もうと必死だった。
「そうよ!その調子!リス、もう少しででてくるわ!」

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