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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 53

2人の巫女達は、僕達に微笑みかけ、こう言ったのだ。
「でも宿代の男の子が人間で魔導師の血を濃く引いていたのは好都合です・・・もし宿代が魔族であれば解呪は難しかったでしょう・・・」
「とりあえず、一回目の解呪が終わりましたら・・・リスペクト君の奥様達と使い魔さん達は、赤ちゃんが生まれるまでの間、リスペクト君の身体を愛して上げて下さい・・・特にリデル君とテオドラさんは、性交を欠かさないように・・・愛情が次の解呪の鍵を握りますから・・・」

「では、今回の封印に入ります。」
僕の周りに、ユカさんが粉をかけてゆく。
「この粉は呪いを押さえ込むと同時に、中和する作用もあります。いわば触媒でこれにより呪いを軽減し、この後の術の効果を高めます。」
一通り粉をかけ終えると、二人の巫女さんが仰向けになった僕の、左右に並んだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
巫女たちの秘伝なのだろう、僕にも分からない呪文を僕の左右で唱える巫女さんたち。そしてそれぞれの両手が光を放ち、僕のおなかを左右から包み込んだ。

しばらく僕は光に包まれていた。ずいぶん長い時間がたった気がする。でも、光が収まってみると周囲の風景は元のまま。父さんたちやエリーたちが心配そうに見守っていた。そんなに長い時間のことではなかったみたい。
でもシャーテさんとユカさんは大汗をかいていたんだ。肩で息をして胸がゆれてるし、そうとう大変だったみたい。
「ひとまずはこれで閉じ込めました。後は出産の時に行います。」

(あんなかわいい子初めてよね。私もしたい・・・・。)
(残念だけどそれはもう少し先ね。男の子に戻ってから・・・。)
(とにかく、まずは解呪よ。とりあえず呪いを解いて男の子に戻しても、残留呪念を抜く処置が必要なんだから・・。)
(ええ。そのときが楽しみね。)
「リスペクト、では私たちは一度帰るよ。生まれる頃にまた来る。」
「私たちは村近くの宿に滞在しています。別の依頼も引き受けておりますので不在の時もありましょうが、何かあったらご連絡ください。」
「うん。わかったよ。みんなによろしくね。」
そして父さんたちは去っていったんだ。
巫女さん達と父さん達が帰ってすぐ、リデルも王都に戻ると言って支度を始めたんだ。
多分さっきの手紙の事なんだろうけど、かなり急を要する内容みたいだ。
リデルの使い魔のイグニアさんが変化の呪法で飛竜に変身する。
リデルはその飛竜に跨り僕の方を見た。
「ごめん‥‥バタバタして‥‥」
「いいよ、大事な用なんだろ‥‥気をつけてね‥‥」
リデルは頷くと、飛竜を飛ばし王都の方に飛んでいったんだ。

そして、僕たちの性活が再び始まった。エリーや、子供たちの親であるテオドラさんをはじめ、みんな僕のことを深く愛してくれるがゆえに、子供たちに変な負担がかからないようにそっと抱いてくれた。いままでにもたくさんのHをしてきたけど、これほど大事にHしてもらったのは初めてなんだ。僕もこれからはみんなをもっと大事にしてあげないと・・・。
愛し合う日々、その日々はこれといった問題はなく、幸せは過ぎ去るのは早いという伝えの通り、あっという間に過ぎていった。

そして、待ち望んだ、そして恐れていた、出産の日が訪れたんだ。

「うっ・・・。」
僕は朝食の直後、陣痛に襲われた。ちょっと考えていたより早い日だったけど、いよいよ生まれるんだ・・。
「いよいよ始まったわね。」
「すぐ呼んできます!」
ルチアが飛び出していった。宿にいる巫女さんたち、それに助産婦さんを呼びに行ったんだ。

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