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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 51

「そうか・・・・早速、リスペクトの所に向かってみよう・・・・」
「今回は私も行きますわ・・・・」
ライールと子供を産んで暫く経ったリタは、龍巫女の代表のシャーテ、鬼巫女の代表のユカ、そして使い魔のミリィを連れてリスペクトの所へと向かったのだ。

そして、村まで来たライール達、小さな漁村を通り抜け灯台まで向かう途中・・・・偶然にも、とある人物と遭遇してしまった。
偶然鉢合わせた事にライール達も、赤ん坊を抱いた女性も硬直してしまう。
「あっ・・・・」
「あっ!、あなたっ!・・・・」

後ずさりする女性の手首をライールが掴んだ。
「私達はもう君をどうこうしようと言う気はないよ・・・只、リスペクトが呪いにかかってしまっていて、その呪いが君の子供に波及するのを防がないといけないのだよ」
「私を・・・許してくれるのですか・・・」
「少し納得できない気持ちもあるわ・・・でも、この子も私達の孫なのだから・・・」
女性は、俯きながら頷いた。
「分かりました・・・この子の解呪をしていただいたら・・・私は彼の前に現れることはありません・・・」
その言葉にライールとリタは頷き、巫女達に促したのだ。

解呪が終わった後、ライール夫妻は灯台に向かった。
灯台の前の木陰に数人の女の子が座っていた。
その中のショートカットの美少女・・・少女から大人に変わる何とも言えない美しさ。マタニティードレスのお腹は大きく膨らみ、その表情には母親の優しさが滲み出ていた。
ライールとリタは息を呑む・・・そして、その美少女に声をかけたのだ。
「リスペクト・・・」

・・・僕は正直悩んでいた。
お腹の子供が大きくなっていくごとに『この子を抱いて母乳を与えたい・・・』と言う気持ちで一杯になっていた。
それだけじゃない・・・僕の中でリデルの存在は大きくなっていたし、彼とのセックスは正直大好きだ。
でも、そのリデルは男らしく、僕が呪いを解いて男に戻ることを応援してくれると言う・・・
心中考えると・・・僕の気持ちもかなり揺れていたんだ・・・
まだ生まれるまで余裕がある・・・それまでは悩みすぎて何も考えたく無かったんだ。
「あんまり悩みすぎると赤ちゃんの為にならないよ・・・」
ルチアの言葉にエリーもリディアも頷く。
彼女達も子供が欲しいのだろうに、僕に出来た子供の事を我が子のように喜んでくれている。

そして、そんなある日・・・僕は大きくなってきたお腹を抱えて木陰でみんなと休んでいた所に・・・父さん達がやってきたんだ。

父さんたちは見慣れない二人の女性を連れていた。彼女たちはそれぞれ話に聞く龍族と鬼族の方みたい。」
「父さん、母さん、ミリィさん、久しぶり。後ろの二人の方は・・・?」
「お久しぶりです。お義父様。」
「ようこそお越しくださいました。」
「おお、そうだったな、こちらの二人は、龍巫女のシャーテさんと鬼巫女のユカさんだ。解呪の為に来ていただいたのだ。」
「シャーテです。お初にお目にかかります。」
「ユカです。鬼巫女の代表をしております。」
「あ・・こちらこそ、よろしくお願いします。」
(シャーテ殿、あの娘が例の・・・。)
(そのようね。あの姿と屋敷にあった肖像画からして、まちがいないわね。)
(今あれだけ美少女という事は男の子に戻ったら・・・楽しみね・・・・。)
(もう・・・またユカ殿の悪い癖が出てる・・・でも、あの子なら・・クスクス・・・)
なんだろう?二人の巫女さんが妙な目配せをしてるような・・?
「そういえば母さん、遅くなったけど、おめでとう。その・・レイトは元気?」
「ええ。とっても元気よ。今回はシーリィたちとレスカがいるから、置いてきたけどね。みんな楽しく子育てを手伝ってくれて・・。」
嬉しそうな母さんだったけど、そこまで言うといきなり真顔になったんだ。
「リスペクト、貴方の体、解呪します。あなた、シャーテさん、ユカさん、始めましょう。」
「え、母さん?みんな来たばかりなんだし、明日でもいいんじゃないの?母さんだって産後まもないんじゃ・・・。」
僕は内心迷っていた。だから、父さんたちを気遣うふりをして引き伸ばすようなことを言ったんだ・・。
「いや、実は解呪を行うのは早いほうがいいのだ。このたびようやく解呪方法が判明したのでやっと来れたのだよ。それに、この呪いを放置しておくと子供がバランに心身を乗っ取られてしまうのだ。つまりお前の子供の人格が消失して、殺されたと同じことになってしまう・・・いや、奪われて好き勝手に使われてしまうのだ。殺されるより酷いといってもいいだろう。」
「!!!!」
説明を聞いた僕たちは、全員が息を呑んだ。
「そんな・・・・。」
「許せん・・・・・・。」

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