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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 50

リデルは背も高いし結構ハンサムで、そのお陰か村人も『4人も妻を持ってもおかしくない』って言っている。お陰で面倒くさい事に巻き込まれないで済んでいるんだ。
そんなリデルと挨拶を交わし、僕らは食堂に向かう。
今日もまた1日が始まるんだ・・・


その頃、リスペクトの実家では・・・・。
「リスペクトからあの記憶を消したのはまずかったかしら・・。」
「いや、お前は間違ってはおらん。あの女が勝手な真似をしたのが悪いのだ。おそらく反省はしておるまいがな・・・・。」
「でも、精神を乗っ取られると乗っ取った者の力をも得てしまうのでしょう・・??」
「そうだ・・。手を尽くして探してはいるが、解呪方法もよくはわからん・・・。龍巫女と鬼巫女の力が必要なのは分かったのだが、彼女たちにとっても失われた秘伝らしいのだ・・。それにむしろ危険なのは、リスペクトに新たに子供ができた時だ。むしろそのときにこの呪いが発動する可能性も高い・・・。それに見ろこれを。」
ライールは読んでいた魔導書をリタの前に出した。
「まぁ・・なんということ・・。呪いを受ける前に作った子供までが精神を乗っ取られて・・・。それに、直接呪いを受けた者を・・・この場合リスペクトのことよね・・・解呪しないと子供も助からないなんて・・・。」
「そうだ・・。いま彼女がどこにいるか分からぬ以上、下手すると街が一つ崩壊しかねない。何しろ相手はバランだからなまったく・・。首になっても脅威を与えおる・・。」
そして、灯台では暫く平穏な日々が続いていたが、2月程経った時に大事件が起こっていた・・・

灯台の大きな食堂にリデルも含めて全員が集まっている。僕は重い口を何とか動かして言った。
「妊娠しちゃった・・・」
そうなのである・・・妻達を妊娠する前に僕が妊娠するなんて・・・最近男に戻らないからおかしいと思ったけど・・・
「でも、これは良い事ですわ・・・今リス様のお腹では双子の赤ちゃんが育っています。3つの命が存在するお陰で呪いを解けるかもしれません」
テオドラさんの言葉に、全員が彼女を見たんだ。

リデルも自分に降りかかっていた非難の目がテオドラさんに行ったのでほっとしている。
「今、呪いの効果は3つに別れています・・・リス様が子供を産む寸前にわたくしの力でも呪いを破る事が出来ると思います・・・そうすれば、子供が生まれてすぐにリス様のお身体は元に戻りますわ・・・」
呪いが解ける・・・僕にとっては念願が叶う。リデルは一寸残念そうだけどね。
「本当に大丈夫なの?・・・」
「はい、呪いを解く時に皆様の魔力をお借りすれば、間違いなく成功します。但し、リス様は産みの苦しみを味わいますが・・・」

その頃、ライールは・・・。
「では、解呪方法が見つかったのですか!」
彼の前の椅子には龍を思わせる尻尾を持った美女と、頭に角のある美女が1人ずつ座していた。
それぞれ、龍巫女の代表のシャーテ、鬼巫女の代表のユカという。
「はい。但し、必要なものと、必ずしなくてはならないことがいくつかあります。」
「一つは私たち鬼巫女の亡骸より取りし角をすりつぶした粉。これは私たち鬼巫女から死者が出たときには必ず採集しておりますので持って来てあります。もう一つは、呪いを受けた方または呪いを受けた方と交わった相手が呪いを受けた方の子供を妊娠していること。また、既に生まれた子供がいる場合はその子供も見つけ出して解呪しないと、たとえ直接呪いを受けた方を解呪しても、子供は魔族の力こそ使えないものの精神を乗っ取られて元の人の心は失われたままになってしまいます。そしてその子供・・・今回呪われたリスペクト君の孫と言うわけですが・・・、その人の代に魔族の力と心が発現してしまいます。」

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