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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 46


・・・僕達は洞窟の奥へと進んでいった。
途中、障害らしきものは何も無い。みんな聖魔道騎士達に倒されてしまったのかもしれない。
丁度広場になった所で、イクスさんとエミリアさん達が率いる聖魔道騎士と冒険者の一隊に出会った。
彼らは床に魔方陣を描いている。
「リスペクト君、よくきたね・・・ここにバランをおびき寄せて戦うんだ」
そう言うイクスさん・・・エミリアさんも僕に微笑みかけてくれながらこう言ったんだ。
「その為に、エリーちゃんや受験生達は確保したわ・・・いま浄化してるのよ・・・」
エリーがいる!。そう聞いて僕は隅っこの方にあるテントに走っていった。
そこには受験生に混じって、目をつぶっているエリーがいたのだ。
耳や尻尾はあるけど・・・本物のエリーだった。
「まだ、話したりは無理よ・・・バランを倒せばちゃんと人間に戻るから・・・リス君もここでまってよーね」
エミリアさんの言葉に僕は頷いてここで待つ事にしたんだ。

作戦はこう・・・
ここにバランをおびき寄せ、1部隊が魔界の門を閉める。
そして、孤立したバランを総力を結集して倒すのだ。
今ここには結界が張っている状態だけど・・・この結界を解くとエリーの位置が分かり、バランがここにやってくると言う話なんだ。
「でも、リス様・・・彼らはリス様を囮に使う気じゃないのですか?・・・バランがリス様を得る事を固執してましたし・・・」
3人になった所でテオドラさんがそんな事を言う。
「多分そうだろうね・・・でも、僕はバランを倒してエリーを戻せればそれでいいんだ・・・」
僕は洞窟から出た時から、こんな事態はある程度予測していた。
だから、リディアやルチアを母さんに託したんだから・・・

「さて、こちらは用意が整った・・・結界を解くぞ!」
いよいよ始まる・・・僕は気を引き締めて身構えたのだ。

結界を解いた瞬間、空間が捩れて行く。
高等魔術のポータルだ。
現れたのはバランと手下の魔物達・・・バランは僕の方を見るとにやりと笑ったんだ。
「ほほう・・・自ら獲物になりにきたのか・・・その小勢でどう防ぐ?」
余裕の表情のバランだが、イクスさんが前に進んでこう言ったんだ。
「そうかな・・・よく見るがいい、此処が貴様の墓場になるんだ!」
イクスさんが手を上げると、広場の小道から次々と騎士達や冒険者達が出てくる。
その数は百人以上。バランを圧倒できる数字だ。

・・・戦いが始まった。
正直新米の僕に出来ることなんてほとんど無い。
いや、ちょっとでも何かできると思ったのが間違いだった。
テオドラさんの魔術、マリューカさんの剣技・・・それでやっと守られている状態。
もう2人とも一杯一杯だ。
でも、少しずつ魔物は減って行き・・・徐々にバランも手傷を増やして行く。
ただ、此方の犠牲者も増えてきていたんだ。

ただ、僕は自分を守るので手一杯だったのが・・・どんどんと魔物が減って・・・とうとうバラン1人に・・・
そのバランに騎士と冒険者、使い魔達の容赦無い魔法と剣が降り注いで行く。
こちらも何人もが犠牲になったけど・・・とうとうバランも片膝をついてしまったんだ。
「観念しろバラン・・・もはや勝負は決したぞ!」
「その・・・ようだな・・・」
苦しげな表情のバラン・・・己の首に剣を当てる・・・が、目は僕を真っ直ぐ見詰めている。
「だが・・・俺は簡単に死なんっ!・・・最後の命で呪いをかけてやるっ!!」
バランは剣を振るって自分の首を刎ねた・・・その首が僕の方に飛んできて・・・僕にぶつかった時、僕の意識は飛んでしまったのだ。

「・・・さま・・・リス様!・・・」
気が付いた時に見たのはテオドラの顔・・・どうたら違う所に飛ばされたみたい。
「僕・・・どうしたの?・・・」
「バランの首が当たった瞬間飛ばされてしまって・・・エリーをマリューカに任せて探しにきたのですが・・・この方達が助けてくれてたのです」
よく見ると隣にはリデルとその使い魔らしき女性・・・リデルの顔は何故か心なしか赤いような・・・

「大変言いにくいのですが・・・リス様は現在呪いのせいで女の子になっております・・・」
ええっ!・・・確かによく身体を見ると、胸がボヨンと凄いボリュームだし、股間も何だか変な感じ・・・
「完全な女の子ですよ・・・私の肉棒も復活しましたし・・・」
「ええっ!・・・もう戻らないの?!」
「いえ、呪いを調べた所・・・精をたっぷり膣内に受けると男に戻れます・・・ただし、男で精を一定以上使うと女になりますが・・・」
ううっ!・・・バランもとんでもない呪いをかけてくれたもんだ。
「バラン程の高位の魔族の命をかけた呪いですから、まず解呪は無理ですが・・・魔力が男の子の時にかなり減少する以外は生活には影響ありませんわ」
うへぇ・・・影響ありすぎだよ・・・これじゃあたっぷり妻達と使い魔達を可愛がってあげられないじゃないの・・・
「大丈夫ですよ・・・私達を一晩中可愛がっていただくだけの精力はありますから・・・その後は私達がリス様を可愛がりますわ」
テオドラさんの言葉に、僕は頭を抱えるしかなかったんだ。

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