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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 43

デビルマジシャンは中級魔族で召喚魔術が得意な種族だ。ただリオンの場合は落ちこぼれで魔界から追い出されていた。それは人に懐きやすい事が原因だった。彼女のように穏健派のモンスターもいるがごく少数でエルフの里に住み着いている者が殆どだ、彼との出会いは当時住んでいたエルフの村にイクスが担ぎ込まれた時だった。猛毒を持つスコーピオンナイトの毒針に刺され、軽い治癒呪文で耐えて来たが村の近くの川で倒れ、ボビットらが助けた。彼女は直に性呪文による治癒でイクスを救った。その後、ボビットの長老の頼みで使い魔になる事になる、先の戦闘でイクスは使い魔を亡くしたばかりだった。
「そうだな…リスペストはもしかすると王宮魔術士協会の推薦も受けられそうになるって言うのに……」
イクスはそう思うと悩んでいた。


バランは順調に使い魔を確保していた。特に獣人化したエリーは同級生らを誘惑し下級モンスター化していく。男には秘所を貪らせて、大ムカデ等に変えていた。女にはバランが獣人化してゆくが知能が低くなっている。
その頃、僕たちは一度合格の報告に、試験会場に来てくれた父さんと母さんに会っていた。
妹たちはそれぞれ学校があるからここには来ていない。
ミリィさんたちはおそらく家で留守を守っているみたい。
「おめでとう。お前も遂に合格したんだな。父さんは嬉しいぞ。」
「リス、おめでとう。私もとてもうれしいわ。その二人があなたの使い魔ね。」
おなかが大きくなって、家族等用に用意された椅子にゆったりと腰掛けている母さんと、その横に立つ父さん。
「うん。こっちの白くて綺麗なのがマリューカさん。こっちの羽のある綺麗なのがテオドラさん。」
「よくやったな。しかし凄いな。アークデーモンを使い魔にしたなど、私が知る限りでもかつて3人しかいないぞ。」
「お褒めに預かり光栄です。テオドラと申します。」
「お初にお目にかかります。マリューカと申します。」
二人がそれぞれ一礼する。
「父さん・・母さん・・・。ありがとう・・。でも・・・・・。」
「ん?リスペクト、どうしたんだね?」
「エリーが・・・・せっかく彼女になってくれたエリーが、魔族に捕まった・・・・。」
「何だと!」
「だから・・いまから取って返して助けに行く。」
「あらあら・・・・せっかくレスカが特大のケーキを用意して待ってるのだけど・・・。そういうことなら仕方ないわね。リス、いってらっしゃい。そしてエリーさんを私たちに紹介してね。」
父さんの使い魔でメイドのレスカさんのケーキはすごくおいしいからちょっと残念だけど、エリーのほうがはるかに大事。
「そうだな。ならこれを持って行きなさい。」
父さんが腰のベルトを外して僕に差し出した。
「それは・・・理力銃!それを僕に?!」
「そうだ。お前も使い方は知っているだろう。今のお前の魔力ならかなり役に立つはずだ。そろそろお前も使ってよい頃だろう。」
理力銃。それは魔導士など、魔力を持つ者が使う武器で、使用者の魔力を増幅加速して、通常の魔法を凌ぐ速さで敵に撃ち込む武器。さらにはより集束率を高めて、例えば火の球を細い火の線にして、鉄板や岩に細い穴を深く穿ったり打ち抜いたりすることもできるんだ。そして、とても貴重な失われた文明の遺産で、現在では生産はできない。だからめったに見つからないし父さんは先祖伝来のこの銃を権威の象徴と護身用を兼ねて着用しているんだけど・・・・。
「うん、ありがとう!」
僕は銃を下げたそのベルトを腰に帯びた。
「でも・・・レスカって方・・・私の母と名前が一緒ですわ・・・」
マリューカさんの言葉に父さんと母さんが反応する。
「んっ?・・・レスカはデーモン族なのだが?・・・たしか私の使い魔になる前に、子供がいたって話をしてたな・・・」
よく見るとマリューカさんはレスカさんの面影がある。
父と子、母と子、あんまり似ないデーモン族だけど・・・似ているような気がする。
「でも親子って・・・どうして離れ離れに?」
「デーモン族は、基本的に産んだらほったらかしです・・・だからこう言う事態はありえますわ・・・」
僕の問いにテオドラさんが答えてくれる。
僕達は暫くマリューカさんを見ていたが、父さんが立ち上がってこう言った。
「レスカを呼ぼう・・・はっきりさせておくのもいいかもな」


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