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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 29


「ふぅ〜・・・みんな強いなぁ・・・」
これは僕の正直な感想・・・みんな自分の仕事をきっちりこなして敵を倒したのだ。
「何言ってるの・・・リス様の指示がいいからよ・・・誇りに思ってもいいわ!」
マリューカさんが笑いながら僕を誉め、頭を撫でてくれる。
「どうするの?・・・この後??」
エリーが僕を見ながら問い掛けてくる。
「みんな大丈夫なら・・・進もう」
僕の言葉にみんな頷く。僕達はさらに奥に進む事を決めたのだ。

だが奥に進もうとすると・・・
ダークマージ一党との戦闘が終わって静けさが戻ると、背後からの先刻からの足音がさらに大きく聞こえてきた。
この足音は・・・
「かなり大きいヤツだな・・・」
耳を床につけ、耳を澄ますディバーズさんが言う。
心なしか楽しそうに聞こえるのは戦闘的なデーモンらしい。
「こっちに真っ直ぐ向かって来やがる・・・どうする?」
「迎え撃とう・・・どのみちむやみやたらに逃げ回るには奥に来すぎたし、退路を断たたれるのは困るしね・・・」
そして、僕達はこの広場のような所で身構える。
現れたのは・・・
人間の数倍の身長がある巨人・・・大きな一本の角と大きな一つ目、獰猛な巨人族、サイクロプスだ!
「よりにもよって・・・えらいのがきたわね・・・これは難敵だわ・・・」

「こいつも難敵だが・・・・さっきの足音とは違うぜ。」
「そうだね。さっきのは多数の足音・・。こんな巨人一体じゃなかった。」
「リス様、取り急ぎ片付けましょう。」
その足音の正体に対応することもあるのだが。
「憤!」「斬!!」「殺!!!」
一つ目巨人の膂力も、多数による一斉攻撃であっさりと殲滅された。
おかげで、足音へ対する陣形を整えた。今から逃げても追い付かれるのが関の山だ。
ドドドドド・・・・・・正に怒涛の足音が現れた。見慣れぬ両手剣を背負った、顔見知り。
「あ、アルスさん?!」「な、キミら?!」
驚く一行に、アルスの背後から攻撃術が放たれる・・・火焔系!!
「カトレア!」『イエッサー!』
両手剣が勝手に浮かび上がり、自動で変形(?!)すると、その切っ先で攻撃術を受けた!
『術式OS、解析完了。イケるわ!!』
見事に受け切ると切っ先が左右に割れ、その隙間を雷が奔る。そして通路から現れた新手は・・・白目を剥いた獣と人の群れ?!
「リビングデッド?!」リスが驚愕で叫ぶと同時、
<平和[やすらぎ]よ、太陽[ひかり]よ・・・とく帰れたし!>
アルスとカトレアの唱言が重なる。
「雷電反射砲[プラズマ・グレネイド]・・・ファイアー!!!」
極太の、通路を埋め尽くすほどの雷が束を成して、それを悉く蒸散させた!
後には異臭を残した焦げ後が残るばかりだった・・・。

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