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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 17

さらに入ってきた入り口にも目を向けてみる。
そこには2本の剣を持った男性の像が扉左右に2体ずつ立っている。
4体とも入り口に向けて身構えている。
女性の像は1体ごとに顔が違うけど、この剣士4人の像は顔も互いによく似ている。

取り合えず浮かんだ答えを実行してみる。
いろんな武器を持った女性像を・・・
『剣の台座』に『剣を持った女性像』
『斧の台座』に『斧を持った女性像』
『槍の台座』に『槍を持った女性像』
・・・それぞれおいてみたけれど、何の反応も無かった。
「これじゃ、ないのかなぁ?・・・」
「リス様、とりあえずお昼にしましょう・・・食べたらいい答えが浮かぶかもしれないですよ」
マリューカさんがそう言ったので、僕は取り合えずお昼にすることにしたのだ。

像たちはガーゴイルの類じゃないみたいだ。
部屋の中をあれこれ動き回ったり像を動かしたりしても襲ってはこなかったし。
だから僕たちはこの部屋でそのまま昼食にしたんだ。

保存食を広げ、僕たちは林檎や干し肉を食べた。
僕の左にマリューカさんが、僕の右にエリーが、
その右にシャノンさん。ほぼ円を描いて床に座ってね。

「ひょっとして・・あの台座をどうにかするとこの像たち動き出すのかな?」
「え?リス、どういうこと?ひょっとして呪い?それとも・・・ガーゴイル?」
「わかんない。奥の扉が開くだけかもしれない。」
「この像たちがガーゴイルだとして、これだけのガーゴイルを一斉起動する仕掛けというのは聞いたことがありません。」
「うん・・・。僕も知らない。学園の書物にも書いてなかった。でも起動じゃなくて、起動しないように抑えているという可能性もあると思うんだ・・。」
「仕掛けから解き放ったら常のガーゴイル同様、侵入者に反応して動き出す・・・ですか?」
「そうかもしれない。違うかもしれない。」
食事を終えると、僕は再びいろんな武器を持った女性像を・・・
『剣の台座』に『槍を持った女性像』
『斧の台座』に『剣を持った女性像』
『槍の台座』に『斧を持った女性像』
を乗せてみた。今度はじゃんけんの法則に従ってみて、勝つものを置いてみたのだ。
すると・・・

ゴゴゴゴゴッ・・・

そんな音がして扉が開いたのだ。
「やったぁ!・・・」
僕とエリーは手を取って喜んだけどそれだけじゃあ終わらなかった。
なんと石像が動き始めたのだ。
「ちっ!・・・扉の起動とガーゴイルの起動が同じ仕掛けだったのね!」
マリューカさんとシャノンさんはそう言って、武器を構えて僕達を守るように立った。

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