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バクス戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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バクス戦記 4


アルマは彼女の元へと向かった。
ダルマー達は収容所内の限られた区画内でなら自由に動き回れるが、彼女の居場所はいつもだいたい決まっていた。
「やっぱり、ここに居た…」
「うぅ〜ん…むにゃむにゃ…」
彼女は日当たりの良い場所で石塀に半身を寄り掛けてウトウトしていた。
年の頃20代末〜30代初めといった所の妙齢の美女…彼女の名はマーサ。
これでもこの収容所では古参の一人だ。
ここに収容された女は10代初めぐらいから子供を産み続け、だいたい30代に差し掛かる頃に子宮が限界を迎えて妊娠できなくなる。
そうなれば処分場行きだ。
彼女…マーサは既に20回近く妊娠・出産を繰り返しており、ここ数年は受精率が低下していた。
「まったく…起きろよ!マーサ姉!」
「…んぁ?…あぁ、何だアルマかぁ…どうしたぁ〜?姉ちゃんとエッチしに来たかぁ〜?」
いまだ寝ぼけ眼でのんきに言うマーサにアルマも溜め息を吐いた。
「ハァ…ったく、相変わらずのんきだなぁ…処分場行きが迫ってる人間の態度とは思えないぜ」
「ふぁ〜あ…まぁ、ジタバタしたって仕方無いじゃないか。処分される時は処分されるんだし…早い子なんて10代で子宮がバカになって処分されちゃう中で、私なんて長生きさせてもらった方だしね」
「マーサ姉はまだ処分なんてさせない!俺がマーサ姉を絶対妊娠させてやる!マーサ姉は…俺の…初めての女(ひと)だから…!」
「ふふ…ありがと♪」
マーサは微笑み、アルマの鼻先を人差し指でツンと突いた。
「それじゃあ、頑張って貰おっか…」
そう言うと彼女は石塀に両手を付いてアルマに向かって尻を突き出した。
肉付きの良い安産型の巨尻を前にしてアルマの肉棒は(先ほどエイミィーと散々ヤったにも関わらず)ビンビンに勃起して先走り汁を滴らせている。
一方、マーサの割れ目からも既に愛液がダラダラと溢れ出し、ムッチリとした両太ももの間を滴り落ちている。
食事に混ぜられた媚薬のせいで常に発情しっぱなしのためでもあるが、それだけではない。
「…それじゃあ挿れるよ、マーサ姉」
アルマはマーサの割れ目に男根を合わせ、腰を前に突き出して挿入した。
「ああぁぁぁぁん…っ!!!」
挿入の瞬間、マーサは快感に身体をブルブルッと震わせながら切なげな声を上げた。
アルマは彼女の尻肉を掴んで腰を振り始める。
…タンッ!タンッ!タンッ!タンッ!…
「…あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!…」
幾度となく子供を産んできた影響か、マーサの身体は全身ムチムチとしており、特に下半身の肉付きがたまらなくエロい。
胸は片方だけで彼女自身の頭よりも大きいのではないかと思われる爆乳で若干垂れ気味である。
アルマが腰を打ち付ける度にマーサの垂れ爆乳はユッサユッサと揺れて地面に母乳を撒き散らした。
ダルマーの女は妊娠を繰り返している内に、常に母乳が出る身体になる。
「はぁ…はぁ…マーサ姉ぇ…!」
「…あっ!…アルマぁ!…あっ!あっ!あぁぁぁっ!!」
ちなみに産まれた子供はすぐに母親と引き離され、人口乳で育てられるため、その母乳を飲む者は居ない。
「ご…ごめんね、アルマ?アルマのごはん、こぼしちゃった…」
「気にすんなよ、マーサ姉。他のヤツからももらえるし、マーサ姉もまだまだ出せんだろ?」
申し訳なさそうに謝るマーサにアルマが気にするなとばかりに苦笑する。
この収容所において、ダルマーの母乳はもっぱらアルマたち男の主食となっている。
受精卵のように薬の材料になるわけでもなし。かといって放置しておけば女たちの健康によろしくない。
母乳を収容したダルマー族の主食とすることは。ベルゼルク帝国にとって一石二鳥の処理方法なのである。
2人はつながったまま乱れた呼吸を整えながら、ほんのひと時の甘い時間を過ごす。
「んふふ…またこんなに出しちゃって…。こんなにいっぱい出されたら、お姉ちゃんまた妊娠するかもね…?」
「してもらわねえと困るよ。マーサ姉にはここを出て、幸せになってもらうんだから…」
アルマはそう言うと、片手では収まりきらないマーサの爆乳を持ち上げ、乳首に吸い付く。
母乳を吸われる快感に甘い声を上げつつも、マーサは少し困ったような笑顔を浮かべてアルマの頭をなでる。
「んっ…ふぅっ…♪もう…まだそんなこと言ってんの?
 私たちがここから出ることなんてありえない。姉ちゃんのことより自分のことを大事にしろっていつも言ってるでしょ?」
「わかってるって。でも自分のことと同じくらい、マーサ姉のことも大事なんだよ。
 …ここを出る準備も着々と進んでいることだしな」
その言葉にマーサが息を飲む。
アルマがこの収容所から脱走するつもりなのはすでに知っている。その方法も。
しかしあまりにも非現実的な方法に、彼女はどうしても成功すると信じられず、考え直してくれと頼んでいた。
自分が死ぬのはいい。だけどアルマが、まだ未来のある子たちが死んでいくことだけは耐えられなかったのだ。

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