PiPi's World 投稿小説

女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 97
 99
の最後へ

女戦士ユーナの冒険 99

女王の豹変ぶりに唖然としていたユーナは、ふと気がついてグレムに言った。
「ズ〜ルい!グレム、私には赤ちゃん産まれるまでセックス禁止って言ったくせに、何で女王様は良いの!?」
「お主は初産じゃろうが。マーニャは20回目じゃぞ?経験が違うんじゃ」
「ブゥ〜!何よそれ〜?」
納得いかないユーナ。
そんなユーナをよそに、グレムは女王の巨大な乳房を揉み回している。ユーナは嫉妬と呆れ半々で、デオドラと女王を見比べてみた。女王はプラチナブロンドの髪でデオドラが漆黒の髪。だが顔付きだけを見れば殆ど見分けが付かない。体の方も、女王の臨月腹と超乳を除けば、肉付きのよいムッチリした体型も同じ…。
ただ全体の雰囲気としては、デオドラが妖艶でミステリアスであるのに対して、女王は品位と威厳を兼ね備えた風格が感じられ、ユーナはただただ圧倒されるだけだった。
だがグレムに対してデレデレになるのは二人共同じ…もっともそれは二人に限った話ではなく、グレムが抱いた全ての女がそうであり、ユーナも例に漏れない。
ユーナは若干嫉妬を込めてグレムを見る。この憎たらしくも愛らしい現在のユーナの主人は、女王といちゃつきながらも澄まし顔であった。
だんだんとこの小さな少年が凄い存在だとは気づいてきていたが、無条件にこれだけの女達に愛されている事に嫉妬めいたものも感じていた。
そんなモヤモヤとしたユーナは、ふと優しい視線に気づき横を見る。そこに居たのはデオドラではなく、マーニャ女王だった。
グレムを見ると、いつの間にかエチカと戯れており、あの真面目そうな女将軍がデレデレになっていた。
女王は最初に見た時の気品と威厳に満ち、ユーナは恥ずかしさと緊張で固まる。
「ユーナさんは、妊娠は初めてかしら?」
「は…はいっ!初めてで、オークの子供です!!」
緊張で上ずった声で答えるユーナに、女王は優しい視線のまま言った。
「私も初めての妊娠は魔物でしたわ」
女王の告白にユーナは驚きを隠せない。
「昔の私は思慮不足で英雄気取りでした。それで勇んで魔物退治に飛び出して…結果、魔物に処女を奪われ、散々犯されて孕まされました。お父様が助けに来てくださらなければ今頃私はこの世にいなかったでしょう。私は多くの事を学び、大切な我が子を得たのです」
そう言うと女王は優しくエチカの方を見る。彼女の褐色の肌と尖った耳はそう言う事なのだろう。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す