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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 1

聖暦940年、突如として出現した魔王の軍勢がグランディア大陸の国々を襲った。魔王軍は破壊の限りを尽くし、男は殺され、女は陵辱された。人々は魔族に抵抗する術も無く、ただ逃げ惑うだけだった。
しかし聖暦949年、一人の勇者が現れ、各地の魔王軍を次々に打ち負かした。
そして聖暦950年、勇者は魔王を倒し、グランディア大陸に再び平和が戻ったのであった…。

「かくして一件落着、何という事も無し…か」
そう言って本を閉じて溜め息をついた一人の少女がいた。彼女の名はユーナ。田舎の領主の娘で、今年16になる。
「あ〜あ、つまんない時代に産まれちゃったなぁ…私が50年前に生きてたら勇者になって魔王を倒したのに…」
今は聖暦1010年。勇者が魔王を倒し、平和な時代になって60年の年月が流れていた。

10年間に渡って魔王軍に徹底的に蹂躙された国々も復興をとげ、今や魔王出現の前よりも繁栄していると言えた。
恐ろしい魔王軍の記憶も遠い昔の歴史の中の1ページになろうとしていた。
あの勇者もユーナ達若い世代にとっては物語の中の英雄でしかなかった。
ユーナは幼い頃からその勇者の物語が大好きで「私も大きくなったら勇者になる!」といつも言っていた。
メイドがやって来て、空想に浸っていたユーナを現実に引き戻した。
「ユーナお嬢様、旦那様と奥様がお呼びでございます」
「…もう!どうせまたお見合いの話でしょ?私は結婚なんかしたくないって何度も言ってるのに…」
ユーナは黙っていれば美少女であった。ゆえに彼女の本性を知らない国内外の王侯貴族の男共からの見合いの申し込みが後を絶たなかった。
「そのような事を仰らないでください。旦那様も奥様もお嬢様の将来を心配しておいでなのです」
「お父様とお母様が心配なのは家と領地よ!」
ユーナの父である領主には男の子がいなかった。ゆえに養子を求めてユーナの結婚話に積極的だった。
「好きでもない男と結婚して子供作って一生こんな田舎で暮らすなんて…」
「いい人生じゃないですか。羨ましい…代わりたいくらいですよ」
「冗談じゃないわ!真っ平ご免よ!私はもっと刺激的な人生を送りたいの!」
「刺激的な人生?」

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