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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 10

とりあえず、この魔術師らしき老人に質問を投げかけてみる。
「お爺さん誰?それと何で私を捕まえたの?」
「わしか?わしは見てのとおり魔術を生業とする者じゃよ。お嬢ちゃんこそ何者じゃ?剣なんぞ持ちおって物騒じゃのう…」
「私はユーナ」
ユーナは老人に名を名乗る。
「ワシはグレム、魔術師じゃ。お前さんを連れて来たのはヤツらが危険だったからじゃよ」
「ゴブリンなんてザコじゃない!」
「あのゴブリン達、子分はザコじゃが、ヤツらを従えている親玉のキングゴブリンの力は半端無い。あのまま行けばお前さんはキングゴブリンに捕まって死ぬまで犯されておったぞ。ワシもヤツらが森を占拠したせいで森に生えている実験材料の植物が採れなくて困っておるのじゃ」
グレムは続ける。
「キングゴブリンは普通のゴブリンの何倍も強い。お前さんの持っていた剣じゃ、どれだけ突こうと斬ろうと効果は無いじゃろう…」
ゴブリンは人間の女を犯し、子を産ませる。ゴブリンの巣に捕らわれた女は、激しい陵辱と劣悪な環境のために一年と持たずに死ぬが、ゴブリンの妊娠期間は短いので、その一年の内に10匹近くの子を産まされる。そして生まれた子は2年ほどで成人し、人を襲い始めるのである。
「あのまま行っておったら、嬢ちゃんはゴブリン達の母体にされておったの」
「うーん」

確かにこの老人の言うとおり、あのまま行ってたらゴブリン達に捕まる可能性が高かっただろう。
しかし、素直に感謝するには、今の状況は怪しすぎる。

「ところで、私はいつになったら動けるようになるのかしら」
首から下はまったくと言っていいほど動けず、下半身がスースーするような気がする。
「おお、すまんかったの。今お嬢ちゃんの体を強化する儀式をしようとしたところじゃ。それが終われば、直ぐにでも動けるぞ」
「儀式!?」
「そうじゃ。お嬢ちゃんの肉体が、冒険をするにはあまりにも弱いのでな、ワシの長年の研究成果を使って、お嬢ちゃんの力を高めてあげよう」

「な…っ!?そんなの誰も頼んでないわよ!!」
ユーナは抵抗を試みるが、体が痺れて動けない。
「いやいや、礼には及ばん。わしも長年の研究を実践して試せるし、お嬢ちゃんも簡単に肉体のレベルアップができる。まさに利害一致じゃ!」

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