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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 84

しかし、さらに驚くのはこの後だった。
「ところでアーシア、ロゼ、姫を連れてこんな所に何の用じゃ?」
「ひ…姫ぇ〜っ!?」
姫というのは、この魔法剣士風の美少女の事らしい。ユーナは驚いて思わず叫んだ。
「お久しぶりでございます。お変わり無くて何よりですわ、グレム様!」
少女は驚くユーナ達を後目に無邪気な様子で年齢に似合わぬ豊かな乳を揺らして挨拶する。
「しばらくぶりじゃの。ミネア姫。お母上は元気か?」
「はい!グレム様がいらっしゃると聞けば、きっと飛んできますわ」
「ならば明日にでも王宮に行くとしよう。勇者と魔王の件でマーニャ女王陛下に相談したい事もあるからのう」
そう言ってグレムはデオドラから降りた。ミネア姫は大好きな兄でも来た様に大はしゃぎしている。
グレムはダキア王家とも深い関わりがあるらしい。
「はい、解りました。ママ…じゃない、陛下に伝えて置きま〜す♪」
ミネア姫はグレムに抱きついて、年齢不相応な巨乳を押し付ける。グレムは特に止めるでもなく、姫のなすがままにされていた。彼にとって姫は孫娘みたいなものなのだろう。
「ムゥ〜…」
それがユーナには、グレムが姫にデレデレしてるように見えた。
「あ!そうだわ。デオドラ、例の魔法剣は出来ました?」
「ええ、アイスブレイドなら出来てますよ。今、持って来ます」

姫はデオドラに注文した品物を取りに来たのだった。特に看板を出している訳ではないが、魔術師というのは研究の傍ら、様々な商売をして生計を立てている。姫はデオドラの常連客でもあった。
「はい、注文の品です。姫様」
「ありがとう。やっぱりあなたの作った魔法剣は素晴らしいわ」
「お褒めに預かり光栄ですわ」
それはスマートで優美な装飾の施された片手剣だった。刀身は水晶のように透き通っている。
「ではお代をお支払いいたしますわ。アーシア、あれを…」
「はい姫様。どうぞ、デオドラ殿」
姫に命じられたアーシアが金貨の入った袋をデオドラに差し出した。
「ありがとうございます、姫様。これからもどうぞご贔屓に…」
愛想良く対応するデオドラ。この時だけは魔術師というより商売人に見える。

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