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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 77

「………………………………」
魔王復活が近いのを聞くエステア。
だが、グレムも現時点では解らないが、幹部クラスが来ても世界は滅亡すると聞きエステアは黙ってしまった。
「まあ、魔界が活発なのは確かだが、焦る事は無い淫気を増やして戦いの経験を積むのが、今は大切だ。」
黙ってエステアをみて脅し過ぎたと感じたグレムは焦らない様に諭す。

「光の女神を復活させて魔界を消す事はできないのですか?」
エステアの疑問は当然の疑問である。
一般的に闇の女神は知識を司り、光の女神は愛を司ると言われている。
しかも、人間世界の味方だった光の女神だから、魔界討伐には協力的であろう。
しかし、グレムは静かに首を横に振る。
「白の母は確かに人間を可愛がっておった。じゃが、それは奴隷としてじゃ。今の世界に白の母が出てこれば、その強大な力で人間を支配して奴隷化してしまう。そうなれば魔界を潰しても一緒じゃ。」

「そんな・・・。」
光の女神の実像に、にわかに信じられないエステア・・・。
無理も無い、彼女も神官なのだから。
「それに儂が絡めば白の母も盲目になる。かつて儂の歓心を引こうと、エルフ族の男を全て滅ぼし、エルフ族は女しか生まれぬようにし、儂の奴隷に差し出したぐらいじゃ。」
グレムの言う通り、エルフ族は女だけの種族である。
それだと種族滅亡となるのでグレムが種付けし、特殊な呪法でエルフが産まれるようにしている。
しかし、呪法は完全ではないのでハーフエルフが産まれる事も多い。

そして、ハーフエルフは男を生み易いのであった。
「今日言った事はユーナ達には黙ってくれないか。
今はユーナ達とは信頼関係を築きたい。
そして、時期が来たら儂の拠点の安らぎの郷で話すぞ。」
「安らぎの郷、あの知識の聖地ですか。」
安らぎの郷、そこは大賢者グレムが戦災孤児や様々な種族が安住させる為に作った理想郷にして魔導や錬金術等、様々な知識を生み出し知識の聖地でもあり勇者達を真の勇者にする修練の地でもあった。

いずれユーナ達をそこに連れていかねばならないが、まだやる事がある。
勇者の血筋がこうやって集ってきているが、通常6人程である。
それを探すのも旅の目的になるが、問題は四郎だ。
彼(彼女?)をカウントするかしないかで状況は変わる。
それに下位魔族なら剣の力もあって四郎は最強の戦力と言えるが、上位魔族は男の攻撃が効かない。
つまり決戦の時にはグレム同様役に立たないのだ。
まぁ時が解決するじゃろうと、それについてはグレムは深く考える事は無かった。

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