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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 75

心配するグレムに優しく微笑むエステアはグレムが今日は異常に甘える訳を聞く。
「今日は甘えたいのママ、脱いでセックスしよう。」
「分かったわ坊や。」
甘えたい駄々をこねるグレムは服を脱ぎ捨てる。
そんなエステアもグレムの好きにさせようと服を脱ぎベッドに横になる。

「グレム様のお母様はどんな方だったのですか?」
裸になって寝転んだエステアが尋ねる。
彼女はグレムの心の傷を感じ、それを癒したいと思ったからだった。
グレムは暫しベッドに座り何も言わなかったが、ポツリポツリと語り始めた。
「儂には二人の母がおった・・・お主も太古に人間に文明をもたらした二人の神の話は知っておろう?。」
「はい、光の女神と闇の女神・・・全ての神の頂点と言われてる神様ですね。もしかして・・・。」
千年以上前に地上に二人の女神が現れた神話は誰でも知っている。

「その女神が儂の母達じゃ。無論、神と言うより強力な魔導師だったのじゃがの。」
懐かしむような表情で語るグレムに驚くエステア。
遥か昔の神話時代からグレムが関わっていたとは驚くしかない。
「片方の母は白い衣を常に纏い、もう片方の母は黒い衣を常に纏っていた。それが光と闇の女神の由来じゃろう。その母達は異世界からやって来た姉妹での、最初は協力して原始生活の人間に文明を授けたのじゃ。」
彼女の知る伝説とほぼ同じであるグレムの話は嘘はなさそうである。

「それが一段落した頃、二人は子供を作る事にしたのじゃ。二人の卵子を融合して、白の母の胎内に入れる。そうして産まれたのが儂じゃ。」
グレムは己の出生を語るが、それは全てエステアにとって驚きだった。
「儂のこの成長せぬ身体も、性格も全て母達の好みに合わされたものじゃ。永遠に甘えてくれる可愛い息子でいて欲しかったのじゃろうな。その通り二人の母は儂をとても可愛がってくれた・・・特に黒の母はの。」
そう言って見せるグレムの暗い表情にエステアはある事に気づく。

神話の最終章・・・。
それは意見の違いから二人の女神が争う。
光の女神は人間やエルフを率い、闇の女神は魔物を率い大戦争を起こすと言うものだった。
「もしかして、お母様方の争いと言うのは・・・。」
「お主の想像通り、儂絡みじゃ。」
そう、神話の女神の戦いは、グレムを巡っての事だったのだ。

二人の母のグレムへの愛情は溺愛と言って良かった。
特に自分で産んでいない黒の母の溺愛ぶりは凄まじく、仕事すら忘れてグレムを甘やかす程だった。

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