女戦士ユーナの冒険 67
だが、心身の奥底から湧き上がる飢餓感は、ユーナの行動を過激なものしていく。
(こんなの出されたら、絶対に妊娠するよね)
巨大な逸物とそれに見合う睾丸を見て、己が妊娠することを確信するが、最早体が言うことを聞かない状態になっている。
「どうする。するの、しないの」
「望むところよ」
ハイ・オーガはユーナを床に寝かせると、挿入を開始しようとするが、ユーナに止められる。
「待って」
「何だ、この期に及んで臆したか」
ハイ・オーガはユーナは直前で怖気ついたと思ったが、それは違っていた。
「名前教えてくれない。子供を作る仲なのに、お互いに名前を知らないのはおかしいでしょう」
それはもっともだと思い、ハイ・オーガは自分の名を名乗った。
「俺の名はペレ、お前の名は」
名乗られて、ユーナも名乗り返す。
「私の名はユーナ」
「そうか、ユーナというのか」
名を名乗りあった後は、言葉は不要となり、後は肉と肉の交じり合いとなった。
ペレの精を体の奥に受け入れた後、今度は山賊たちと名を名乗りあい、情を交わした。
山賊たちはユーナに射精する度に、その体に染み付いた澱のようなものが浄化されていった。
そしてユーナもまた、山賊たちの精液から力を貰い、自らの能力を高めた。
そして、その胎内に新たな命を宿した。
(これは一体何としたことだ)
四郎は自分の目の前の光景が、この世のものとは思えなかった。
それは男が女を輪姦するものでなく、地上に舞い降りた女神が、この世の汚れを浄化する姿に見えた。
「身体を開いた全ての男・・・凌辱した者や異形の者すら愛するのが勇者と言うもんじゃよ・・・それにしても、見事に化けおったな。全く可愛い奴じゃ。」
四郎の疑問に答えるように、いつの間にか現れたグレムが戒めを解く。
「お主の貞操は無事じゃったようじゃの、四郎。」
「お陰様で・・・しかし、喰われる寸前で御座った。」
解放され、疼き熱くなる身体にフラフラとしながら四郎は立ち上がる。
「良いのですか?、あの山賊共。」
「構わん。もう少し精をユーナに吸わせてやればよい。」