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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 60

なんと、敵はオーガと人間の混成だったのだ。エステアが解説した。
「ハイ・オーガです!オーガの上位種ですが、身長2mを越す体躯に人間並みの知能を持つモンスターです!」
「ほう・・・珍しいの。ざっと、山賊が15人ほどに、オーガが頭目かな。」
グレムさえも珍しがっている。
ハイ・オーガというのは名オーガの上位種でオーガ相応の体躯に人間並みの知能をあわせ持つ魔物なのだ。
「それにしても薄暮攻撃とは・・・頭は回るようじゃな。」
そう言った直後、グレムは風の呪文を唱える。
「護りの風、渦となりて我らを覆え・・・」
馬車の周りに、渦を巻くような風が吹いて、騎射してくる追っ手の矢があらぬ方向へ逸らされる。
「あのデカブツは拙者が引き受ける!エステア殿とユーナ殿は人間の賊徒どもを討ってくだされ!」
四郎が飛び出してゆく。
「死の光、矢となりて敵の魂を塵と化せん・・・・」
グレムの杖の先が光り、追ってくる騎乗の山賊たちめがけて撃ち出された!
「「「「グハーーーーーーーー」」」」
無数の光の矢は迫りくる追手に降り注ぎ山賊達は一斉に射ち殺され落馬して地獄絵図であった。
「グレム凄い。」
「次は前ですな。行きますぞユーナ殿。」
「うん。」
「ええ、行きましょうアップルさん隠れて下さい。」
「行くぞエステア。」
一瞬にして追手の山賊達を瞬殺したグレムにユーナは驚く。
そして、四郎とユーナは前方のハイ・オーガ達を片づけることにし、エステアはアップルに隠れるように指示して、後方を片付けたグレムはエステアと共に馬車の前方に出てユーナと四郎の援護に入る。


四朗がハイ・オーガに斬りかかるとハイ・オーガは剣で受け止めた。
「こいつや厄介でござる」
鍔迫り合いをしたまま四朗は呟いた。
山族の一部がハイ・オーガの援護に回るのをユーナが立ちふさがり「あなた達の相手は…きゃぁ!?」啖呵をきろうとしたが網を投げつけられ言葉が続かなかった。
網の中でもがくユーナ。
剣で斬ろうとするが長すぎてうまく扱えず、さらには網は金属糸が織り込まれていた。
「ユーナ殿!ごはぁ!」
女体化で筋力が落ちて着物も体に合わなくなっていた四朗。
力の勝るハイ・オーガとの鍔迫り合い中にユーナの悲鳴に気を取られると腹に容赦ない蹴りをくらい、岩壁に叩きつけられた。
その上にユーナと同じ金属糸入りの網をかぶせられた。
山賊の一部が合図をすると数人でユーナと四朗を捕えた網の縄を馬に結び付けて引きずってさらっていった。
その後ろをグレムの魔法が襲うが、立ち塞がるハイ・オーガが体で受け止めた。
「こ奴!アミュレットか何かで強化しておるな!」

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