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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 57

「恐らく四郎はの、双子で産まれる筈じゃったのじゃが、何らかの理由でお互いが無事に産まれれなくなったんじゃ。そんな時は大概死産となる訳じゃが、まれに互いが無事な所を取って一人の子供として産まれてくる事があるらしいんじゃ。そうした子は、二人分の能力や特性が身に付くらしいの」
説明しても飲み込めてないユーナとアップルに対して、何となく感付いたエステアがグレムに聞く。
「では、四郎殿の片われは女児だったのですか?」

「さよう。拙者の片われは女児であったとの事でござる。故に幼い頃は頻繁に男女入れ替わっていたのでござる。国の術師からも、いずれどちらかの性で固まると言われ、ここ十年男のままであったので、固まったと思ったのでござるがの。」
久々に変わったとあって、四郎が苦笑気味に言う。
「恐らく勇者の血が活性化したせいじゃろな。勇者は女しか素質が現れんので悩んでおったが、こう言う事だったとはの。」
グレムも四郎から感じた勇者の素質の正体に納得しながら答えた。

「・・・よく分からないけど、また四郎は男に戻れるの?。」
「まあ、何時かは知らんが戻るかもしれんの。(孕んだら判らんがの)」
目の前で起きた事をようやく受け入れた感じのユーナが聞くと、グレムは飄々と答える。
「まあ、以前もそうだったでござるが、数ヶ月ぐらいで戻っていたでござるよ。(それまで拙者の貞操は無事かどうかは判らんでござるが)」
余り深刻には捉えてない四郎だが、多少貞操の危機感を感じながらユーナに答える。

「四郎、安心せよ。わしも男を喰う気は無い。」
「グレム殿………」
グレムの優しい言葉に四郎は感じ入って思わず泣きそうになる。
「それに謎が解ければ簡単じゃ。そなたを男に戻すことなど簡単だ。」
「グレム殿、忝いでござる。ぜひぜひ元の男に戻してくだされ。」
グレムは顎を撫でながら、男に戻すとあっさり言うと。
大喜びする四郎。
「でも、グレムそんな事が出来るの?」
四郎が女になったのにもユーナは驚いたが、女を男に戻せるというグレムが出来るのか不安だった。
「じゃが、今は無理だ…」
「無理なら言わないでよ。」
「………」
「落ち込むな四郎、ユーナも最後まで聞け。
男に戻す魔法役の材料は後一つ、グラスランド産の金剛石を手に入れれば魔法役は完成し、四郎は男に戻り固定できるようになるから安心せい。」
嘘をついたと勘違いして怒るユーナ、戻せると言いながら無理だと言われ落胆する四郎。

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