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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 50

そこで100年前、当時の世継ぎのいない老齢のボーアン公爵は死ぬ直前、大国からの併合を防ぐ為、後継ぎを法王庁から司教を派遣させて、その司教に公爵を兼ねさせて司教座として中立権を獲得したのである。
おかげでボーアンは司教が治める司教座として中立でいられて司教が公爵を兼ねて治める中立国としての地位を得てボーアン公国は観光立国として今日の平和があるのである。
最もボーアンは保守的な土地で風紀が厳しく、買春等はボーアン公国主都へンデル限定であるが、ボーアン美女の象徴の巨乳美女目当てに買春が盛んであった。

「お待たせいたしました」
「わぁ!おいしそう〜」
そんな話をしている内に料理が運ばれてきた。ユーナとグレムには肉料理、四郎は魚料理でエステアは野菜や果物中心のあっさりした物だ。
「二人ともそんなんで足りるの?」
「日の本の国では四つ足の動物を食う習慣が無いのでござる」
「私は神に仕える身ですから…」
「まぁ、食の好みは文化風習思想信条、人それぞれじゃ。さぁ、いただくとしよう」
味は田舎の安宿にしてはまあまあだった。夕食を食べ終わると各々は自室に戻って行った。グレムは食堂を出る時エステアに目配せした。ユーナは全く気付かなかったが、四郎はさすが、すぐに二人の間のやり取りに気付いた。まぁ、気付いたからと言って別に何をする訳でもないのだが。
部屋は二人部屋でユーナとエステア、グレムと四郎がそれぞれ相部屋だった。
「グレム殿、拙者は貴公に関して気になってならぬ事が一つございます…」
部屋に戻った四郎は刀の手入れをしながらグレムに話しかけた。何やら難しい書物を開いていたグレムは顔を上げて答えた。
「何じゃ?言うてみい」
「貴公の年齢でござるよ。老人になったり少年になったりしておるが、拙者がお見受けした所、本当の貴公は既に齢500歳は超えている…いや、実は1000歳…もしかするとこの世の始めから生きておられるのではないですか?」
「この世の始めから生きているだと?それではワシは神という事ではないか。お主はワシが神に見えるか?」
四郎は少し考えて言った。
「いえ、申し訳ないがとても…ただ貴公は我々普通の人間とは別格の存在である事だけは確かだと考えております」
「そうか…ならば今はそれで良いではないか。いずれ話す時が来たら話そう」
二人がそんな話をしているとノックの音がした。扉を開けるとエステアがいた。

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