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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 47

「それから、娼婦をしてしばらくして妊娠したの。
娼婦館のオーナーは中絶を勧めたけど、せっかく身ごもった命を捨てるなんて出来なかったわ。
だから私、働いたわ先輩娼婦から技術を学び、客に対しては誠心誠意に尽くして、そのお陰で客足はお腹が膨れても落ちず、無事に長男を出産で来たわ。」
そして、エステアの話は続いた。
出産後、エステアは長男を育て、自分が自由に成る為にも懸命に働いた。
ラテン共和国の法律では奴隷にも給料が出ており、お金を貯めて自分自身を買い戻すことにより、自由になることをユーナに説明した。

長男出産後、売春以外にも得意とする回復魔法を使ってもお金を稼いでいった。
当初は仲間の娼婦内だけだったが、口コミで評判が広まり、やがては裏社会の大ボス達からも注文が入るようになった。それと同時に彼女は幾度も妊娠し出産して三男五女を儲け育てたのである。
やがて、エステはビザンチィウム一の娼婦となった。
そして、今から12年前自由の身になり今日に至るのであった。
「そして、自由になった後、私は奴隷として売られて自由になった時の出来事を忘れない為と辛い事があっても挫けない為に背中に自由を象徴する鳥の羽の刺青を彫ったのよ。」
何故、自分が刺青を付けてる理由を話終えるとエステアは背中の鳥の羽根の刺青をユーナに見せた。
「うっうわぁぁああああん。」
「どうしたのユーナさん。」
エステアが話し終えた途端にユーナは泣きだしてびっくりし、ユーナを宥めるエステア。

「うわーん、ヒッグ、ヒッグ、すいません。
本当にすいません、脱衣所で軽はずみな事を言ってすいませんでした。エステアさんは強くて立派です。
軽蔑すべきは私の方です。」
ユーナは退屈な貴族の令嬢の暮らしから逃げ、刺激的な日々を送る為に冒険者に成ろうとしていた自分を恥じてわんわんと子供の様に泣き出した。
慈母の様な口調で、エステアは語った。ユーナを優しく撫でながら。
「いいのよ。私は若い未熟な神官だった頃に1人で無茶な修行をしようとして山賊に捕まり凌辱されたの。凌辱されたあのつらさ、苦しさ。心が壊れそうなほど傷ついたわ。それに比べれば、娼婦時代も、それに今も幸せよ。ユーナさんが酷い目に遭う前に仲間になれてよかったわ。
そうだわ。私の娘の1人がユーナさんと同い年なの。きっと仲良くなれると思うわ。」

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