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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 40

「エステアさんは、露天風呂に入ったことあるの」

ユーナは露天風呂は初めてなので、どうやって入ればいいのか分からない。
もし、無作法をしでかせば、みなの迷惑になるで、その前に簡単な礼儀だけでも知っておこうと、エステアに聞いてみたのだ。

「もちろん、ありますよ。ダギアでは所々に温泉がありますし、ビザンチィウムにいたときは、毎日のように公衆浴場に入っていました」


どうやら、エステアはこういう場所には慣れているらしい。
(これならエステアさんのやっている事を真似すれば、恥を描くことは無いわよね)
ユーナはとりあえずエステアの真似をしようと思い、まずは着替えを観察することにした。
首を傾ければ、エステアが上着を脱ぐ所だった。
母性豊かな胸がタプンと揺れて、ユーナは感嘆の声を上げてしまう。
「はぁー、エステアさんの胸大きいですね。あっ、クモ、エステアさん腕の所にクモが引っ付いていますよ」
みるとエステアの二の腕の所に、一匹のクモが引っ付いていたのだ。
クモは派手な色をしていて、毒をもっていそうだ。
ユーナは慌てるが、エステアは気にもしない。

「大丈夫よ、これは本物じゃなくて刺青よ。腕の部分に蜘蛛の絵を彫りこんであるの」

「刺青ですか……」

ユーナは刺青を見るのは初めてだった。
もちろん、知識としては知っていたが、ユーナの周りでは刺青をするものなど皆無であった。
ユーナの印象としては刺青をするのは海賊や、辺境の蛮族であり、エステアのような上品かつ清楚な女性がするものではなかった。

「もしかして、刺青を見るのは初めてかしら」

ユーナはどう答えようかと悩んだが、正直に答えた。
「はい、これが初めてです」
「そう、ごめんなさい。どうやら怖がらせたみたいね」
どうやらエステアはユーナが刺青を見て怖がっていると思ったのだ。

「いえ、そんなこと無いですよ。ただ、ちょっとびっくりしただけで、怖いとかそんなこと全然ありません」

それは本心である。
これがゴツイ男の刺青だったら怖いが、エステアにはそんな雰囲気はまったく無かった。
むしろ妖しく危険な匂いがして、不思議な魅力を放っていた。

「怖いどころか、逆にとても魅力的です。自分でも彫ってみたいと思うぐらい素敵です」

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