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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 38

「このまま無理して歩き続けると、ユーナ殿の命に関わる。今日はこの村で休み、明日の朝、馬車を借りて出発しよう」

「そんな、馬車なんて贅沢よ。足の肉刺なんて平気よ。歩いていれば、そのうち慣れてくるわよ」

ユーナは特別扱いを嫌って反対するが、エステアがそれをたしなめる。

「ユーナさん、足の肉刺をなめては駄目ですよ。肉刺がつぶれて、そこから毒素が入り込んだら、足を切断することにもなりかねませんよ」
「でも、早く王都にいかないとエステアさんの息子さんが………」

「大丈夫ですよ。急ぐ旅でもありませんし焦ると元も子もありませんよ。それにエーリヒ様から頂いた報奨金はたくさんありますから大丈夫ですよ」

「解ったわ。」

エステアとエステアの息子を再会させたい気の逸るユーナをエステアは優しく諭す。ユーナはエステアの言葉に素直に耳を傾け解ったと納得する。

エステアは流石神官を務めているだけあって、気の強い頑固なユーナを諭すのはお手の物であった。
「王都までの馬車を借りる為、貸馬車屋に予約行ってくる。四郎、その子娘が暴れんように見張っておいてくれ。
エステア、借馬車屋まで案内してくれ。」

「はい。」

「もう、グレム人の事を子供扱いしないでよね。」

「まあまあユーナ殿、グレム殿なりに貴女を心配してるんですよ。」
グレムはお金を持って、ここら辺に詳しいエステアの案内でこのサジャ村の借馬車屋へ王都まで借りる馬車の予約に行った。
グレムに子供扱いされたユーナはプンプンする。
そんなユーナを宥める四郎であった。
「まあ、グレムが来たらお風呂で一汗流しましょう。」
「そうですな。旅の疲れは湯が一番ですからね。
拙者も病み上がりの為か、今日は少々疲れました。」
気を取り直したユーナは風呂で一汗を流そうと考える。四郎も風呂に入るのを賛成する。どうやら病み上がりの四郎も今日は疲れたようである。
いつもと違い、重苦しそうに腰をあげる四郎をみて、ユーナは四郎の家族の事が気になった。
改めて考えると、四郎については、名まえと出身国しか聞いていなかった。

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