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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 37

「ここは良い村じゃ、機会があれば来るから安心せよ。
エーリヒ殿も精進せよ。」
「ありがとうございます。
僕、立派な領主になります。」
ユーナ達との別れに名残惜しいエーリヒを珍しく励ますグラム、彼もこの村が気に入ったようである。
「王都のグラスランドまで遠いですから、美味しいお弁当を作っておきました。お昼になったら皆様で食べて下さい。」
「おお、これは有難いのう頂こう。」
メイド長のユリアナはユーナ達の為にお弁当を作った
彼女の料理のファンであるグレムは大喜びして弁当を貰う彼がこの村を気に入った理由の一つである。
「エーリヒさん達、お元気で〜」
「また来てくださいね〜」
ユーナはエーリヒ達が見えなくなるまで手を振っていた。
ここから、勇者ユーナの冒険は始まるのであった。
だが、始まったばかりの勇者の旅であったが、早くも恐ろしい試練が勇者を襲う。
それは恐ろしいモンスターであるか、あるいは自然の猛威か。

「うー、足が痛いよ」

その正体は、脚に出来た肉刺である。
普段から狩猟など野歩きをしているユーナであったが、一日中歩き続けたのはこれが初めてである。
また履いてる靴も借り物であったから、微妙にサイズが違っており、それも足を痛める原因となった。
昼過ぎから痛み始めたのだが、みなに迷惑をかけるわけにはいかないと、我慢して歩き続けたのだ。
だが、夕暮れが近づくにつれ、痛みが激しくなり、村に着いたときにはひっくり返ってしまった。
村の宿屋でエステアがユーナを靴を脱がせる。
足の状態をみて、エステアは驚きの声を上げる。

「まあ、良くこんな状態で歩くことが出来ましたね」

足の裏には肉刺(まめ)が出来ており、もう少しでつぶれる寸前だった。
エステアが回復魔法をかけると、足の痛みがスーッと引いていった。

「ありがとう、エステア」

「いえ、これが私の役目ですから」

足の痛みは引いたが、明日も歩き続ければ、同じように肉刺が出来るだろう。
深窓の生まれであるユーナに、冒険者としての暮らしはきついものがある。
いずれは慣れるだろうが、一朝一夕にはいかない。
ユーナの足の状態を見て、グレムは馬車を借りることを決める。

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