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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 34

グレムはユリアナに食べ物を拵えて貰いに厨房へ向かったユリアナは快く引き受けグレムは遅めの朝食を堪能した。
しばらくすると。ユーナと四郎も居間へと降りて来た。そして、エステアはユーナに自分もユーナと同じ勇者の末裔と話すと仲間が出来たと喜び。
四郎は眼向け覚ましにコーヒーを貰い一服していた。

「皆の衆、これで揃ったのう。では、今後の事を話し合いたい。」
食事を終えてユーナ達が来てパーティメンバーが一堂に揃い、グレムは今後の事を話し合おうとする。
「今後のこと……」
今後の事と聞かれて、ユーナは戸惑ってしまう。
何せ漠然と冒険に出たいとしか考えてなかったので、具体的に何処へいきたいとか、何かをしたいとか、今まで考えたことが無かったのだ。

「四郎は何処か行きたい場所ある」

とりあえず、他の仲間の意見を聞いてみる。
「拙者には特に行きたい場所はありませぬ。強いて言うならば、拙者が今まで行ったことが無い場所が良いでござる」

実は四郎には、ある役目があった。
四郎はヒノモト国の支配者である関白に仕える武士であった。
武者修行の旅に出るために致仕を願ったのだが、直属の上司から致仕に及ばずと言われたのだ。
それどころか修行に出ている間も禄は保障するし、旅費を出すという。
その代わり、各地の物産や人の形質などを調べ、それを報告する役目を授けられたのだ。
「うーん、それじゃエステアさんは何処か行きたい場所ある」

今度はエステアのほうに話を振る。
エステアの方もしばらく考えた後に、自分の希望を述べた。
「わたくしも特に希望はありませんが、もし許されるのなら、久しぶりに子供の顔を見たいのですが」

エステアの子供を見たいと言う発言に、ユーナは驚いた。

「エステアさんて結婚していたんですか」

ユーナはエステアに子供がいると聞いて、結婚していると思ったのだ。
しかし、エステアは悲しそうに首を振ると、ユーナの言葉を否定した。

「いえ、わたくしは一度も結婚したことはありません」

「えっ、でも子供が居るって……」

「……」

ユーナの常識では子供が居る=結婚しているだが、どうもそうではないらしい。

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