PiPi's World 投稿小説

女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 17
 19
の最後へ

女戦士ユーナの冒険 19

グランディア大陸の最高神である光の女神の教えは、一言で言うと「人々が心身共に健全である事が、ひいては世界全体の調和と安定に繋がる」というものであった。ゆえにエステアたち神官にとって治癒系の神聖呪文は最重要かつ基礎的な素養なのだ。
「失った血液をすぐに補充する事まではできませんから、よく栄養を摂って静かに身体を養ってください」
四郎に対し、エステアはそう告げた。
「いやはや・・・この寺田四郎友康、この度はユーナ殿、エステア殿に命を救っていただき、感謝してもしきれませぬ。このような美しい方々に・・・」
「まあ、美しいだなんて・・・」
少し照れた様子で、エステアが答える。意識せずにやっているのだろうが、その反応は結構可愛い。
ユーナも美しいと言われて悪い気はしなかった。
「おう、ユーナ。勝ったようじゃな」
「グレム!アナタのお陰で助かったわ。ありがとう」
とつぜん登場したグレムに驚きながらも礼を言うユーナ。
「何の何の…こちらも森を救ってもらえて助かった」
「じゃあ、おあいこね!」
グレムも研究に必要な果実を再び得られる事に感謝する。
「大賢者グレム、あの有名な…!?」
グレムの登場にエステアは驚いて口を開こうとするが、グレムに制止された。
「ところでユーナよ、ワシをお主の仲間にしてくれんか?」
「グレムが仲間になるのは嬉しいけど、良いの?せっかく森が戻ったのに…」
「もう森などどうでも良いのじゃ。実はのう、お主に与えた剣は伝説の勇者が使っておった剣なのじゃ。使いこなせるのは勇者の血を引く者のみ。勇者は子孫を何人も残しておるゆえ、お主がその一人だったという訳じゃ。ワシはお主の中に眠る勇者の血を目覚めさせたいと考えておる。どうじゃ?」

ユーナ目を輝かせて言った。
「良いも悪いも無いわよ!私の方こそお願いするわ!!でも研究は?」
「心配は要らぬ。四郎と申されたか?」
グレムは横たわる四郎に向かい言った。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す