女戦士ユーナの冒険 118
そして、更に・・・
「んああああぁぁっっ!!」
プシャァッ!、と言う音と共に立ち上がるユーナは小便を漏らす。
しかし、失禁や潮噴きは当たり前のトレーニングなので誰も気にしない。
周囲の者達の足元も、大なり小なり水溜まりができていた。
「わっ私は勇者だ!!こ…この位で!!へばってたまるか!!!!」
何と、ユーナはスクワットのペースを一気に上げた。
どうやら、尿や潮を出しながらも頑張るマーニャ女王達をみてユーナの負けず嫌いに火が付いたようである。
「あら、ユーナやりますわね。
流石は勇者の卵ですわね。
では私も行きますかしら。」
思わぬユーナの頑張りにミネアも対抗心を燃やしスクワットのペースを上げる。
「………(やるわねミネア、私も負けてられないわ)ふんふん、ふんふん。」
「あらあら(では、こうですわ!!)はっはっは!!」
ミネアの速い腰の動きを見て、驚くユーナは腰を豪快に動かして、ミネアは更にペースを上げる。
「お〜流石は姫様ね。」
「勇者の卵のユーナ殿も根性あるわ。」
ユーナとミネアのスクワット合戦に何時の間にかスクワットをしていた女達がギャラリーと化した。
「陛下、二人を止めましょうか、あのままではへばってしまいます。」
「エチカ、放っておきなさい。
ペースを守れない二人が悪いのよ。
それよりもギャラリーと化した者達に訓練を再開させなさい。」
「はっ畏まりました。
皆の者、訓練を再開せよ。」
ユーナとミネアのハイペースなスクワットにへばると気づいたエチカはマーニャに止める様に聞くが、マーニャ女王はペースを守れない二人が悪いと放っておく様に命じエチカにギャラリー達を訓練再開を命じエチカは直ぐにギャラリー訓練再開を指示するとギャラリーは訓練に戻った。
そして、ユーナとミネアはその後も訓練で張り合っていたが、終盤でダウンしてしまい約2日程、下半身を筋肉痛で痛めたのは言うまでもない。
その頃、グレムはクリスタルアーク後宮でエステアとデオドラに甘えていた。