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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 101

「ただ、出発はユーナが出産してからにさせてもらうぞ。生まれた子はしばらくデオドラに世話させるつもりじゃが、マーニャにもユーナの子の世話を頼みたい」
「あら!私とミネアももうすぐ出産ですから良いですわね」
「お任せ下さい。お父様」
二人は快く引き受けた。
「そんな…グレム、気を使ってくれなくても良いわよ」
「何を言うか!お主は初産じゃ。無茶はいかん」
「解ったわよ…」
ユーナも渋々ながら認める。
「さて、堅苦しい話は終わりじゃ!腹がすいたのう。マーニャよ、夕飯は何じゃ?」
グレムはマーニャに子供の様に抱き付き甘えながら夕飯を頼む。
「お父様、今宵は色々ともてなしたいので、先にお風呂に入って下さい」
マーニャは母親の様にグレムを慈しみながら意味深に風呂を勧める。
「そうか。では入るとするか」
そう言うとグレムはユーナとエチカを指名し、三人で風呂へ向かった。

「うわぁ…凄〜いっ!!」
巨大な浴場にを目にしたユーナの第一声はそんなありふれた言葉だった。いや、凄すぎてありきたりの言葉しか出てこないのである。
この浴場は女王専用であり、余程の事が無ければ女王以外入る事ができないのだが、グレムは別である。
女王の為だけにある風呂とは言え、その豪華さと大きさはユーナの度胆を抜くには十分だった。
この風呂だけでユーナの実家の屋敷くらいありそうで、姫達の浴場を会わせれば、とてつもない広さになるらしい。
「エチカ将軍もここに入ってるんですか?」
「エチカでよい。ここは女王陛下専用で、あちらは姫専用。私は親子とは言え臣下であるので、普段は自宅の浴室を利用している」
女王の長子とはいえ魔物の娘であるエチカは当然王族としては扱われない。だが、女王やミネア姫の様子から、相当な信頼を受けている事は分かる。
「父親が誰であろうが、ワシにとっては可愛いエチカじゃ!」
グレムが抱き寄せてそう言うだけで凛々しい女将軍の表情は蕩けるように崩れる。魔物の血を引いて色々と気苦労があるようだが、少なくともグレムは何も気にせずエチカを可愛がっているようである。
「グレム様ぁ…そんなにされたら、また孕みたくなりますぅ〜」
「全く…早く男を捕まえて孕ませて貰えとあれほど言っとるじゃろう」
父のように接するグレムに甘えモード全開のエチカはイヤイヤをしながら抱き付く。

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