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女戦士ユーナの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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女戦士ユーナの冒険 2

「つまり冒険よ!旅をしながら悪い奴らを倒して人々を救うの!どう?素敵だと思わない?」
「あぁ…お嬢様、冒険物語の読みすぎですよ…」
メイドは溜め息混じりに言った。
「悪い奴らって…そんなのお嬢様が倒さなくたって、王様や各地の領主様の軍隊がちゃんと取り締まってくれてますよ。それに実際の旅って凄く大変なんですよ?例えばここから隣の領地に行くにしたって徒歩なら3日、馬でも丸1日はかかるし、途中の森には獣や盗賊やモンスターが出没するんですから…」
「大丈夫!私、剣には自信あるの」
ユーナは剣を構える仕草をしてみせた。それは本職の軍人から見れば話にもならないお粗末なものだった。父の部下の兵士達が訓練していたのを見様見真似でやっているだけだから無理も無い。だが同じくド素人のメイドには、なかなかの達人のように見えた。
「し…しかしお嬢様はいずれ結婚して、この家と領地を継ぐ世継ぎを産まなければならない身…」
「そうなのよねぇ…私もそれだけが気がかりなの…」
本当は毛ほども気がかりになど思っていなかった。しかし、もし黙って旅に出たりしても、両親の放つ刺客によって、ただちに連れ戻されてしまうだろう。
「ねぇ、一つ良い考えがあるんだけど…。あなた私と代わりたいって言ってたわよねぇ…」
ユーナの目が妖しく光った…。

ユーナの父が治める領内の森に一人の魔女が住んでいた。魔女は外見は20代くらいの美女だったが領民達は「あれは魔力で姿を変えているのであって、本当は醜い老婆なのだ」と言っていた。領民達は魔女を恐れて近付かなかったが、領主は「悪い事さえしなければ」と、魔女を追い出そうとはしなかった。
その日、魔女の家を訪れた者があった。ユーナとメイドだ。
「あらぁ、お客様なんて珍しいわね。しかも領主様のお嬢様だなんて…」
「単刀直入に言うわ。このメイドを私の顔にしてちょうだい!あなたなら出来るでしょう?」
「人間の顔を変えるくらい簡単な事よ。ただし、タダでとはいかないわ」
「…お金取るの?」
「お金なんて錬金術でいくらでも作り出せるわ。私が欲しいのはね…処女の淫水よ」
「いん…すい?」
「愛液の事です、お嬢様」
「あ…愛液ぃ!?」
ユーナは顔を赤らめて素っ頓狂な声を上げた。

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