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セラフィック・ドール
官能リレー小説 - ファンタジー系

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セラフィック・ドール 3

村長を真似た口調で聞いてみたレアナは、小首を傾げて今度は普通に少年に聞く。
「じゃあ、おじさんも一緒なの?」
「いえ、村長は役場でお仕事するって言ってましたよ。」
どうやら魔物退治とやらはランナー一人に任せっきりであるらしい。
結構なこき使い方に、少し気弱な所を見せるランナーの顔を思い浮かべ、レアナはかなり憤慨する。
とりあえず、役場に行ってラースを怒鳴ってやろうと、大股で出ていく。
それを小動物のような少年が少し怯えながら見送ったのだった。


一方、ランナーの方は森の中に居た。

ラースから押し付けられて一人と言う訳ではない。
むしろ、彼の方から同行を拒んだと言うのが正しい。
それに、彼は一人では無かったのだ・・・


「出てきていいぞ。」
あのレアナに見せた気弱な表情は消え去り、ランナーの表情は屈強な戦士そのものであった。
彼の声に、声だけが森に響き、一拍後に音もなく人影が現れる。
「はい、マスター。」
それは美しい女性であった。
赤い鎧を身に纏った美しい女性・・・

だが、それは奇異な鎧で、彼女の見事なまでに巨大な双乳、しっかりとした叢に覆われた下腹部と、プリプリに張った美尻は剥き出しであった。
普通では考えられない恥ずかしい部分を晒しながら、女性は堂々とランナーの前に現れ、そして隠そうとは一切せず、むしろ誇らしげに見せるように胸を張っていた。
その彼女の臍の周囲を飾る紋様を見る者が見れば理解するであろう。
彼女が、かの伝説のセラフィック・ドールであると・・・
その伝説の存在が、ランナーをマスターと呼び従っているようであった。

セラフィック・ドールなら彼女の風体も納得しうる。
超人的な力を与えられる代わりに無尽蔵の性欲を得、常に胸や秘部等を晒さなくては活動しかままならぬ身体となる。
そして、性欲と同様に強い破壊衝動も抱くようになり、それが過去に大災害を引き起こした訳であるが、そんな本能のままに動きがちなセラフィック・ドールが、驚く事にランナーをマスターと呼び従っているのである。
しかも、当のセラフィック・ドールは秘部から淫らな蜜を滴らせながらも、お預けを命ぜられた犬のように跪いて待っているのである。

「クラウディア・・・どうだ、周囲の様子は?」
ランナーは決して幼なじみには見せない鋭い表情のまま聞く。
優しげでどこか頼りなげな青年の姿ではない。
鍛え上げられた戦士そのものであり、歴戦の司令官の風格さえ漂っていた。
「魔物の巣が多数ありますわ・・・ご命じあらば全て殲滅しますが・・・」
クラウディアと呼ばれたセラフィック・ドールは冷静な表情でランナーに報告するが、『殲滅』と言った当たりで表情をうっとりとさせ、蜜壷を更に潤ませていた。

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