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姉妹と少年〜復讐者たち
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姉妹と少年〜復讐者たち 28

司祭であるヒューストンが彼らを治療しているが、事態が事態だけに、どうなるかはわからないとのこと。
自分たちを救ってくれた男たちの負傷にジェシカたちは落ち込み、無力感にさいなまされた。
しかしいつまでも落ち込んではいられない。
彼らを、そしてさらわれた娘たちを救うためにも、彼女たちは動かなければならなかった。
現在、ジェシカとフロールは焼け死んだ信奉者とつながりのあった船の情報を求めて港へ、アンジェリカはテオたちの治療費や宿泊費などを受け取りにギルドに向かっている。
一方、いまだ意識の戻らぬテオは、この世ならざる場所で思わぬ人物たちと出会おうとしていた。

――――

(―――・・・きて・・・起き・・・て)
(う・・・ん・・・。ここ・・・は・・・?)

何者かに呼び起こされ、目を開けたテオは全裸で淡く輝く空間の中を漂っていた。
そして目の前には同じく全裸の女性が2人。
それはあの時、テオを死の淵に追い込んだ、あの女ゾンビ2人であった。

(よかった、目覚めたのね・・・?)
(お、おまえたちは!?)
(落ち着いて。私たちに敵意はないわ。
 あのシスターの奴隷となっていた私たちを救ってくれたあなたにお礼と、お詫びをしに来たのよ・・・)
(お詫びなんて必要ないですよ)
(いえ、それでは私たちの気がすみません。お詫びの今後はあなたの守護霊になります)
(これで貴方の霊的守護は完璧です)


気がつくと、テオは目覚めていた。
腕はまだ痛むが、きになるほどでない。
むしろ気になるのは自分の守護霊となったという、2人の少女たちのことだ。
いったい自分はどうなってしまったのか。
テオは自分の右手を見ながらそんなことを考えていたそのときだ。
ふっ・・・と、部屋の入り口に見知った誰かがやってきたような気がした。
テオはその人物にむけて自然な動作で口を開いた。

「アンジェリカさんですか?お帰りなさい」

その瞬間、ドアが一瞬不自然な物音を立てる。
そして開いていくドアから驚いたような顔を浮かべるアンジェリカが入ってきた。

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