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姉妹と少年〜復讐者たち
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姉妹と少年〜復讐者たち 27

さらにヒューストンは、同じ呪文を、地面におちたテオの両腕にもかけた。腐敗が止まり、切断面近くは腐敗しているものの肘から先は腐敗していない状態をとどめている。
「はあ、はあ・・・・・・神よ!腐敗の呪いを持つあの女子たちを清めたまえ!!!」
女ゾンビ2人に、強烈な浄化の光が降り注ぐ。
女ゾンビたちは強烈な光を受けて、その場に倒れた。
「な、なんとか・・・・止まったようですね。」
ヒューストンはふらふらに疲れた体で、あえて結界の外へ出る。テオの両手を拾いに出たのだ。
アンジェリカとテオは結界内で苦しんでいる。
動かない女ゾンビへの注意を怠らず、ヒューストンは何とかテオの両腕を拾って、結界の内に戻った。
「あとは、この両腕をどうやって繋ぐかですね・・・。」

浄化の魔法を受けた女ゾンビは、肉体は塵となり、あとには白骨のみとなった。

驚いた事に、それと同時にテオの両腕の腐敗が消え去ったのだ。

これ幸いと、ヒューストンはテオの腕を肩につけ、全身全霊を込めて治癒魔法をかけた。
その甲斐あってか、テオの両腕はくっ付いた。
だが日常生活はともかく、剣を振るうには長いリハビリが必要になりそうだった。

アンジェリカの方も毒霧の影響からなんとかぬけだした。
この後、毒霧の影響で息子たちと交わるジェシカとフロールたちも発見され、パーティは期せずして2つの事件を解決したのだった。
しかし2つの事件を解決した代償は思いのほか大きかった。
まずジェシカとフロールの2人の息子。
わが身の危険を顧みず母の窮地を救った彼らは、中途半端に解かれた魔女の呪いに感染した母親に犯されてしまった。
今のところ体力を消耗しているだけだが、呪いに感染していたらどうなるかわからない。
そしてテオ。アンジェリカたちのピンチを助けた代償に大ケガをした彼の意識はまだ戻っていない。

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