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姉妹と少年〜復讐者たち
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姉妹と少年〜復讐者たち 14

彼女がジェシカ達を見ていたのには訳がある。
呪いが解かれようとしたので感知してしまったのだ。
彼女は唇の端だけ吊り上げて嘲笑う。
久々に退屈から解放される予感がしていた。

彼女にとって悪事と呼ばれる行為は全て退屈しのぎの余興なのである。
魔導の真理に行き着き、永遠の生命と強大な力を手に入れた彼女にとって、副産物として手に入れねばならなかったこの永遠の退屈をしのぐ事が何より重要だった。
彼女はジェシカ達を見ながら、どうやって面白い演出をしようか考えていた。

彼女達の呪いを媒介して司祭に遠隔の呪いをかけるのもいい。
それぐらいは魔女にとって朝飯前だった。
ジェシカやフロールに魔物の仔を孕ますのは面白かった。
またそうするのもいい。
少年、テオの母達も拐っている。
手足を切り落として淫乱牝豚にしているから会わせてみるのもいい。
彼女達に武装させて操り、テオ達を襲わせるのもいいかもしれない。
楽しい事ができたわとロザリーは一人笑う。


――――

その頃。テオ一行は、魔女の手がかりを求め、馬車で港町シラクサへと移動していた。
完全に治るかどうかもわからない呪いのこともあったが、何よりジェシカとフロール、テオには魔女に返さなければならない借りがあったからだ。
ところが馬車を運転しているのは司祭のヒューストンだけ。
他の4人はと言うと、後ろのほうでテオの剛直を3人がかりで攻めているところであった。

「ううっ・・・。み、みんなの舌、すごい・・・っ!」
「はあぁ・・・テオぉ・・・」
「ふむ、うんっ・・・。ちゅぱっ、や、やっぱりテオの最高・・・♪」
「出して、出してぇ・・・っ。テオの濃くてたっぷりの精液、たくさん飲ませてぇ・・・っ!」

ヒューストンの治療で少しずつ回復してきた3人であるが、3人の精液中毒・・・いやテオの精液中毒は一向に治る気配を見せなかった。
それどころか、治療が進めば進むほど3人はテオに依存するようになっていった。
発作的に精液を求める症状はあったが、最近では恋する乙女のようになり、風上にも置かない態度で接するようになった。
主人と奴隷のような関係になる日もそう遠くはないだろう。
この事態にヒューストンはテオも呪いがかかっているのではと診察してみたが、異常はなし。
中途半端に呪いが解かれた副作用だと判断された。
だとすればこれは一大事である。呪いの解除は固く結ばれた糸の塊を解くような作業だ。
いつヒューストンの手に負えなくなるかわからない。

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