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グラディエイター
官能リレー小説 - ファンタジー系

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グラディエイター 9

双子であるが、顔つきは見分けがつかない程同じで、首から下を隠せば全く見分けがつかないぐらいだ。
しかも声や髪型まで同じなので、身内すら解らないぐらいであったと言う。
当然、相性は凄まじく良く、この難しい機体にピッタリのコンビと言えた。
シェルは部隊に先行して飛行しながら周囲を目視で確認する。
飛行速度はグラディエイターのダッシュスピードとさして変わらないが、上から見下ろせる利点があった。
「おい、アイナ…ちゃんと仕事してくれよ…」

多少シェルの声は呆れ気味である。
それと言うのも…
「あふんっ!、あっ、アイナッ、飛んでるっ!、飛んでるのっ!!…」
目の焦点がズレ、涎を垂らしながらアイナがそれこそ『お空を飛んで』いるのである。
これがアイナの最大の欠点…とにかく淫乱すぎるのだ。
この双子、機士と妊兵の関係になる前からセックスしていたのだが、とにかくアイナはセックスが好きであった。
殆どの者が妊兵になる事が決まるとショックを受け失神すると言うぐらいなのに、彼女は喜び勇んでなったぐらいであった。

元々淫乱な性格が淫乱な身体を持ったものだから、周囲が引いてしまうぐらい調教にも積極的なのである。
本当はシェルもアイナとのセックスが好きで調教も積極的なのだが、アイナが凄すぎてシェルがまともで消極的に見えてしまうぐらいだ。
一応、『飛んで』いても妊兵の仕事はこなすが、たまに本当に遥かかなたに『飛んで』しまうので、シェルもいつもヒヤヒヤなのである。
「うひゃぁっ!、ほっ、北東にぃっ!…まもっ、まもっっ!…イグゥーッ!!…」

「なに、北東に魔物がいる・・・わかった!!俺は殿下に知らせる。」
既に出来上がってるアイナをスル―してシェルはクリスに連絡する。
「殿下…北東方面に魔物の群れらしき影が感応板に確認されました」
地上を行軍するクリスの下にシェルからの通信が入る。
「シェル、ご苦労です…そのままシェルは先行し、状況把握に…他の者は私と共に北東に向かいます」
「「「了解っ!」」」
クリスの乗る1号機は、時期士官専用機として開発されたもので、全てにおいて高い性能を誇る。
特に実験段階の新設計がふんだんに取り込まれており、そのコストはこの1機だけで開発費の半分が投入されていた。

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