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グラディエイター
官能リレー小説 - ファンタジー系

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グラディエイター 1

この世界・・・ハイドランドは、大小百近くの国家があると言われ、その中でも最も文明の進んだクローディア大陸においては数十の国家が存在している。
その大陸において、数十の国家は互いに戦い、多くの国が滅び、多くの国が興った。
そんな数百年の戦国の歴史は、ある兵器の登場で大きく変化した。
その兵器こそ・・・グラディエイター、『操機兵』であった。


グラディエイターとは、全長10マール(m・約10メートル)の大きさを誇る鋼鉄の巨人兵だ。
魔法科学者・・・アルケミストによって練成された魔力の固まりである『魔操晶』を動力に、人間が胸部内のコクピットに乗り込んで操作し、巨大な剣や盾、槍等を持って戦う。
この大陸に巣食う、巨大かつ強力な魔物は人間の生活を脅かし、その行動範囲を狭めていたが、魔物と互角以上に戦えるグラディエイターの登場が人間たちの行動範囲と生活を一気に広げた。

搭乗して操作する人間はハイランダー、『機士』と呼ばれる特殊な訓練を受けた兵士で、すべての国家で厳しい訓練を積んだ男子がハイランダーとなる。
彼らは、国家より身分を補償され、民衆から尊敬を受ける存在であり、戦争や魔物討伐に活躍していた。
戦争の勝利と繁栄をもたらすグラディエイターは、各国で大量に生産され、人々の生活は戦争があれど格段に向上していった。
そんなグラディエイターの普及から数百年・・・
辺境の小国より、この話は始まる。



ここは、グラーナ公国・・・
グラーナ公国は大陸東部の『巨人の腕半島』の付け根にある小さな国家である。
この半島には、大小5つの国家があり、豊富な資源・・・特に魔操晶の原料である魔晶石の産出が多い事で知られる場所であった。
それ故、古来より大国の干渉を受ける事の多い地域であった。
そんな各国が生き延びてこれたのは、操機兵生産技術に優れていた事と、皮肉にも魔物の生息数が多い事がその要因だった。

そして機士を多く育成し、多くの操機兵を効率的に稼動させれた事も大きな要因だった。

その中でも、半島付け根にあるグラーナ公国は、最も技術力に優れる国家だった。
大陸側には大国エリダヌス王国と隣接し、半島側にも半島最大国家オルターク共和国と隣接する。
魔物の生息数も半島一多く、この国家にとって操機兵生産技術は国家を守る最大の術たった。
従って機士にかかる期待の大きさは他国以上であった。

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