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グラディエイター
官能リレー小説 - ファンタジー系

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グラディエイター 45


「―――よし!それではこれより我々はヒメイルの町へ向かい、魔獣ゲルゾルを撃破する!
 救援部隊到着後、すぐにポリゲム山脈に向かい、
 国境で暴れる他国の操機兵を駆逐する!
 作戦はいつものとおり、移動力のあるディオの2号機とシェルの3号機に先行・偵察をしてもらい、現状を把握!
 その情報を元に戦術を立て、敵を打ち倒す!
 今回の作戦は時間との戦いだが、間違っても独断専行するな!
 各人、編制を乱すことなく敵を倒していけ!
 何か質問はあるかっ!?」

沈黙を持って質問がないことを伝える仲間たち。
質問がないことを確認したクリスは、2号機と3号機を駆るディオとシェルを先行を命じた。

「よし!ではディオ、シェル、頼んだぞッ!」
「応っ!!」
「了解!それではクリス様、先にヒメイルの町にてお待ちしております!」

2号機・3号機の機士(パイロット)は力強く答えると、他の機体を上回る圧倒的なスピードで現場に向かって移動を始めた。
クリスたちもすぐさま移動を開始するが、やはり馬人型と飛行型にかなうはずもない。
徐々にディオたちとクリスたちの差は開いていき、やがて姿が見えなくなった。

(頼んだぞ、ディオ、シェル・・・!)
「ンああぁッ!?お、お兄様ぁッ!!」

クリスは貫かれながら乳房をつかまれ、よがり狂うマリーの声をBGMに、先行した2人の無事を祈るのだった。

――――

5機の操機兵(グラディエイター)の中でもトップクラスのスピードを誇る2号機・3号機は、それからほどなくしてヒメイルの町に到着した。
町からはいたるところで火の手が上がっており、肉眼で建物が崩れているのが確認できる。

「・・・ッ!」
「ひああぁッ!?お、おっぱいがぁっ!?
 お、落ち着いて、ディオぉッ!?」

見るも無残な故郷の姿に、ディオは無意識のうちに操縦桿であるアニータの乳房を強く握り締めた。
そして荒らぶる感情のまま、任務を忘れて町で暴れているであろう魔獣を殺しに行こうとする・・・が。

ガシッ・・・!

「落ち着け、ディオ」

いつの間に近くに来ていたのか、3号機のシェルが2号機の肩をつかんで待ったをかけた。
しかしそれでもディオの怒りは止まらない。
むしろ邪魔するなとばかりに、かけられたその手を払いのけた。

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