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グラディエイター
官能リレー小説 - ファンタジー系

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グラディエイター 41

「バカモノ!民を見捨てて何が国か!
 ゲルゾルが格下の魔獣とは言え、わずかな油断が大きな被害を呼ぶこともあるのだぞ!?
 何より我々新型には少々劣るも、国境には優秀な兵士と操機兵(グラディエイター)がついている!
 多少の時間を稼ぐことぐらいは可能なはずだ!」
「は、ははーっ!」

有無を言わせぬクリスの言葉に、反論を試みた兵士はあわてて頭を下げて平伏した。
もちろんクリスとて兵士の発案も間違っていないことはわかる。
だが正解がわからない以上、クリスは上に立つものとして彼を黙らせなくてはならなかった。
何より今は一刻一秒を争う事態。迷っているヒマなどなかった。
こうしてクリスたちは、国境警備隊が時間を稼いでいる間にヒメイルの町へと向かうことになった。
町は今どうなっているのか?
そして警備隊は無事クリスたちが戻るまで時間を稼げるのか?
運命のカウントダウンが始まったのだった。

――――

ビーッ!ビーッ!

「急げッ!操機兵(グラディエイター)を早く乗せるんだ!」
「おい、てめえッ!何ちんたらやってやがるんだッ!?
 ボサッとしてるヒマがあるなら、あの妊兵(ダイナモ)どもを連れて来やがれッ!」

一刻一秒を争うこの事態。作戦は迅速かつ速やかに始まった。
作戦の内容はこうだ。
いくらクリスたちの操機兵(グラディエイター)が最新機と言え、ここからヒメイルの町、ポリゲム山脈へと移動するのは負担が大きすぎる。
これから向かう2つのポイントには、魔獣と敵部隊との戦闘が待っているのだ。
そこで少しでも負担を軽くするため、高速飛行艇で途中まで移動をする。
ヒメイルでの戦闘後は、高速飛行艇に戻って機士(ハイランダー)と妊兵(ダイナモ)の回復と操機兵(グラディエイター)の簡単な整備。
そして出撃準備を整え次第、今度はポリゲムへと向かうというわけだ。
スペック的には操機兵(グラディエイター)のほうが上であることは言うまでもないが、戦闘や後々のことを考えればこれがベストの作戦であった。
整備班があわただしく動く中、出撃のために駆り出されたマリーたち妊兵(ダイナモ)5人が全裸でやってくる。
最低の身分にして道具に過ぎない彼女たちにとって、全裸はデフォルトなのである。

「大将!淫売どもを連れて来やしたぁッ!!」
「よし!だったら早えとこそいつらを操機兵(グラディエイター)につなげちまえっ!
 クリス様たちがおいでになるぞッ!!」
「へいッ!おい、おめえら何ボサッとしてやがんだ!?
 さっさと操機兵(グラディエイター)に乗り込むんだよッ!?」

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