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グラディエイター
官能リレー小説 - ファンタジー系

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グラディエイター 11

マリーは基本的に、必要以外はこの轡で口をふさいで喋らない。
それが最も賢い選択だからだ。
最愛の兄と繋がったまま二人だけで居れるこの空間は、実は妊兵にとって地獄のような空間なのだ。
機士の射精以上…絶え間無い絶頂に次ぐ絶頂…
それは快楽地獄と言っていいほどの有り様である。
意識が跳び、気が狂いそうな絶頂地獄は果てしなく続くが、彼女達は意識を保ち狂いもしない。
魔操晶が彼女達の精神をそうならないように保っているからなのだが…その為に彼女達は快楽と言う名の拷問を受けているに等しかった。

元々淫乱体質のアイナすら、グラディエイターから降りた時には安堵の涙を流すぐらいなのだから、その凄まじさは想像を絶する。
また、魔操晶は理性や羞恥すら失わせないので、(元の素養もあるが)どれだけ調教しようと身体以外は慣れないのだ。
身も心も牝豚に墜ちれば楽になれるのだが…ダイナモとは、その苦しみを一生背負わねばならない存在なのだ。
だから、主従の絆はより強固になっていく…皮肉な話だが…


一方、先行に向かったシェル・アイナ組はというと。
「こりゃ、スゲー実験機のお披露目には最高だな。
しかも、群れがこいつ等とは俺達は付いてるかもな。」
目的地に到着したシェルは上空でモンスターに気付かれない様、様子見と偵察をしていたシェルは驚きながらもワクワクしていた。
そして、アイナが発見したのはリグル荒野に生息し最も凶暴且つ巨体のイグネシアンであった。
イグネシアンは凶暴で巨体であるが、その反面巨体の為に飛べない為、空中では襲ってこないのである。
しかし、イグネシアンは良質な資源で特に血と皮は重要であった。
血は精製させると魔法薬の原料の一つになり皮はグラディエーターの装甲にも使用されるのであった。
資源価値が高いだけでなく、比較的狩り易い相手である。
動く物を見ると突進してくる程の凶暴さだが、巨体故に動きは単純で鈍重…グラディエイター装甲の間接部に使用される表皮が柔軟で堅く、なかなか刃が通らないのが難点なぐらいであった。
リグル荒野では、凶暴さの割にはさして強い訳ではない。
シェルの居る空中には興味ないのか、群れでゆっくりと移動していた。
動く物を見ると興奮して我を忘れるが、普段はのんびりとした性格らしい。
ただ若い牡の群れだけに、注意しないと攻撃力は高めである。

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