人造妊国 4
「ふう、10以前と11〜13の内容が食い違っている。フォローしたものの、しっかり内容を読んで更新して欲しいものだ。」
教官は誰に言うでもなく天に向かって独り言を言った。
ピシャアァンッ!
「ぐおっ!?」
次の瞬間、教官に見えない電撃が全身を貫いた。
それは天に対してボヤいた教官に向かって、よけいなことは言うなと言わんばかりに。
「アレスト教官?いかがなさいましたか?」
1人悶えている教官の様子を不審に思った同僚が声をかける。
しかしアレストにもそれを説明する術があるわけもなく。
「い、いや何でもない」
と、そう答えるのが精一杯のようだった。
どうやら神々の住まう天の世界もいろいろあるようである。
さて、話がそれた。それでは本題に戻ろう。
訓練生であるアルトは最後の訓練に望むべく、訓練用の機体に乗り込んだ。
そこではすでに訓練生の適性を見るために用意された妊兵が、コクピットの一部となってアルトの到着を待っていた。
覚悟が決まってないのか、恐れているのか。
アルトが搭乗するまでの間、彼女はアルトと目を合わせないようにしながら、プルプルと身体を小刻みに震わせていた。
家族である機士を失い、見ず知らずの男に身体を開かなければならない彼女の境遇には、アルトも深く同情する。
しかしアルトが彼女を抱かなければ、今度は自分の姉が同じ目にあう。
いや、開発陣にもっとひどいことをされるかもしれない。
コクピットに搭乗したアルトは、せめてできるだけ優しくしてあげようと心に誓いながら、操縦桿に手を伸ばした。
操縦菅、即ち彼女の巨大な乳房に片手を伸ばし、ピアスの穴に指を入れて固定する。
その時、彼女の顔をチラリと見たが、成る程彼女がこちらを見ようとしない理由が分かった。
彼女は見ようとしないのではなく、顔面がレザーのマスクで覆われ目まで塞がれていたので見れないのだ。
彼女の目は練習の時は必要ないし、ある意味誰に犯されるか分からない彼女達へのせめてもの温情なのかもしれない。
その為なのか、口にもボールギャグがはめられ会話もできないようになっている。