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人造妊国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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人造妊国 3


「それでは最終訓練として、これから諸君らには操機兵に乗り込み、実際に操縦をしてもらう。
 このテストに合格したものだけが機士として認められ、その家族は国からの莫大な援助を受けることができる。
 ここまでは君たちも知ってのとおりだ」

教官の言葉に、アルトはついに運命のときが来てしまったことを改めて実感した。
いくら血縁者同士が機士と妊兵として相性がいいと言っても、100%なれるというわけではない。
この方法でも、毎回50%の訓練生が最終試験で不合格者を出しているのだ。
もし不合格となれば唯一の救いである莫大な報奨金をもらえないばかりか、大事な家族がどこの馬の骨ともわからない男の奴隷になってしまう。
だが時に運命とは残酷なものである。アルトたちは気づかなかったのだ。
教官の言葉には、まだ続きがあったということを・・・。

「なお、今回のテストで合格した機士は、適合する機士のいなかった妊兵とともに現在開発中の新型操機兵にまわされることとなる。
 みな全身全霊をもって臨むように!」

この言葉にアルトたちは大いにざわめく。
効率的に兵を得るためには手段を選ばない国のことだ、またろくでもないことに国民を利用しようというのだろう。
赤の他人ならともかく、大事な家族をそんなことに使われるなんて冗談ではなかった。
だが文句を言おうにも、彼らにそんな権利はない。
文句を言いたければ、戦場で功績を挙げてその地位を高めていくしかないのだ。
こうしてよりいっそう引けぬ理由のできたアルトたちは、最終試験に挑むのであった。
誤解が無いように説明せねばならない・・・
処女喪失して魔操晶が胎内に入って妊兵とならない限り、操機兵のエンジンは存在しないから動かない。
アルト達のパートナーはまだ妊兵になってない訳だから操機兵は動かない訳だが、この訓練所には訓練用の機体と言う物がある。
機士を失った妊兵が誰でも乗れる訓練用として配備されているのだ。
相性関係無く最低限の素質がそれで分かり、約半分がこの試験でふるい落とされる。
そこで合格すれば、晴れてパートナーの調教に入れる。

これは貴重な魔操晶を無駄に使わない為の処置である。
そして、合格者が新型操機兵に回されるのも意味がある。
基本的に操機兵は機士と妊兵に合わせて調整される。
だから新人であれ最新鋭機が回ってくる。
グラーナ公国主力操機兵はゲルハルトと言う良機だが、既に配備から30年も経て、そろそろ新型機が待たれる現状であった。
適合する機士がいない妊兵・・・言葉が足りないが妊兵候補者で、彼女達は奴隷として新型機の開発陣に回されて、機士がセックスする訳でない。

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