元隷属の大魔導師 61
「ああ……最高だ」
「♪……ちゅ…ありがと」
「ヒッヒッ……」
「んっ………コツが掴めて…ふぅ……きたわ」
アリアは唇を竿のカリに引っ掛け、舌で頭を執拗に攻撃した。
「くっ……」
「ふふっ……」
くちゃ……ずずっ…ちゅ、ぱ………
室内に淫猥な水音が響き渡る。
彼の味を覚える様に丁寧にアリアは舌を動かしていった。
「ぅ……お…アリア……」
「……我慢…ぬぽっ……しないで…ちゅ……イって…」
アリアは顔の前後の動きを徐々に速くしていく。
決して上手い訳ではない。しかし、愛する女が必死に己へ舌技をしているかと思うとデルマーノは自然に丹田を力ませてしまう。
そして限界が訪れた。
「アリア……アリアッ!」
「んん……っ!…ふぅ……」
ドクンッ………ドク…ドク……ドクッ!…
口の中で暴発したソレをアリアは口をすぼめ、受け止める。
口内に広がる青臭い匂いを鼻から逃がし、コクコクと喉を鳴らし、彼のモノを嚥下していった。
そして、何度か激しく脈打つとデルマーノの逸物は大人しくなった。
「んっ……〜〜ちゅ…」
「うぉっ……」
上手い訳ない自身のモノを懸命に吸い出すアリアがデルマーノは堪らなく愛しく、彼女のサラサラな髪を優しく撫でる。
「………こくんっ…………美味しくない……」
アリアは眉を下げ、デルマーノのモノの評価を告げた。
「別に無理して飲まなくても……」
「んっ……いいの。男ってこうした方が嬉しいんでしょ?」
「…………情報源は?」
「……フローラから聞いたの」
「よし。明日、叱っておくわ」
「デルマーノは……嬉しくないの?」
「そりゃ……嬉しいっちゃ、嬉しいがな。お前が嫌なら……」
「別に好きな味じゃないけど……デルマーノが喜ぶなら…」
己を愛するが故のその言葉がデルマーノを一番、喜ばせた。
「……アリアッ!」
「きゃ……んんっ…」
デルマーノはアリアを抱くと、唇を重ねた。
先程まで己のモノをくわえていたなど気にならぬ程、アリアが愛しかった。
「ん……ふぅ、む………」
「…ちゅ……アリア、夜はまだまだ、長げぇぞ?」
「うん♪」
「ヒッヒッ」
デルマーノはアリアのその返事を聞くと、嬉しそうに笑い声を上げ、彼女をベットへ押し倒した。
結局、二人が眠りについたのは明け方であった。
朝、日が窓から差し込んできた。
まだ、そう高くはない。
「う、んっ……」
アリアは優しく差し込む陽の眩しさに目を覚ました。
「…………」
今、自分が寝ていたのは自宅のベットではない。
寝ぼけた頭で状況を把握しようとした。
「そうだ、昨日………デルマーノと……」
そこまで言うとアリアは赤面する。
昨晩はすごかった。今までで一番かもしれない。まだ、中に彼の存在を感じる程だ。
そう思うと腰が少し痛かった。
「デルマーノは?……」
彼を捜そうとした時、浴室から水の音が漏れていることに気が付いた。