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元隷属の大魔導師
官能リレー小説 - ファンタジー系

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元隷属の大魔導師 268

彼女も素面ぶってはいるが、多少なりは酔っているのだろう。
なぜなら、普段のこの女騎士が、こんな寝ぼけた質問をするはすがなかった。

「……っ、……っ」

デルマーノは誤魔化せるわけもない状況で、しかし、口にするほど勇気もなく、頬を強ばらせながら、視線で自身の下方を示した。
アリアが、情欲に揺れる双眸でその方を見やり、

「っ――」

絶句する。
きっと、このあどけなさの残る吸血少女と視線があったのだろう。
そして、シャーロットがいままさにデルマーノの腰紐をほどき、露出した男性の自身に指を這わせているところも、しかと目に入ったはずだ。
月光のように真っ白な肌と蒼天を思わせる青い頭髪。
子猫や子犬が見せる無邪気そうで、その実、老獪で、だが、幼性も多分に残したあどけない顔つきの少女が、外気に触れたためか、わずかな膨張をみせる己の『己』へと、指の先で叩くようなタッチで下から上へ、上から下へと弄くっていく。
女性は男性に比べて指先が冷たいというが、彼女は格別だった。
ヒンヤリと外気よりかは温かい程度の少女の体温がデルマーノの雄としての神経を蝕んでいく。
みるみると、勃起を果たしたソレ。

「……デ・ル・マー・ノ?」

そこでだ。
アリアの制止がかかった。
当然といえば当然の一言なのだが、幼女に逸物を弄ばれて勃起している姿というのは、どうにも決まりが悪かった。

「えっ、と……な?」

だから、まともな言い訳ひとつもできやしない。
デルマーノがそういうふうに内心、焦燥にかられているとアリアが唇を尖らせてきた。

「もうっ!あなたってば、少し隙がありすぎだわ!唇どころか、し、下、まで、だなんてっ」

「んあはは。アリアってば、ぺ○スって言うのにも照れるなんて可愛いなぁ。まるで処女――」

「黙りなさい、シャーロット。それ以上言おうものなら、ヒドいわよ?」

「んきゅ」

アリアがシャーロットの右耳をつねり上げた。
吸血鬼といえども、痛覚は人間亜人と変わりはしないのだ、シャーロットは涙目になっている。

「あのね、シャーロット!そう、なんで、インモラルなの、貴女は!」

「いんも?……だって、この前、アリアたちが言っていた中に『フェラしちゃいけない』ってのはなかったじゃんか」

「〜〜!シャーロット!なんで、そう淫猥な単語は知ってるくせに、常識のひとつも知らないのよっ?見なさい、デルマーノの困まった顔を!」

説教するお姉様――アリア。
突然、その矛先はこちらに向けられてきた。
だが、こちらはこちらで、説教の片棒を担げる状態ではなかったのだ。

「んの、離れ!って、ぅお!ンで俺より、力が強いっ?」

「んっ、ちゅ……そりゃ、吸血……ちゅる……鬼です、ので……」

……欲情した侍女エルフ吸血鬼、ジルに襲われていた。
アリアとシャーロットの問答を傍観していると、背後から忍び寄ってきたジルが強襲、床へ直に引かれた簡易寝具へと押し倒されたのだ。
仰向けのデルマーノの上へ、天地が逆さになるように覆い被さるジル。
所謂、シックスナイン――強姦するにあたって、相手の両腕を抑えつけつつ、口や自身の両手は自由に動かせるベストな姿勢だ。
――普通は、男女が逆なんだろうが。

「んむぅ、ちゅるる……れろ……はむ……ずすっ……」

ジルが陰茎へと舌を這わし、飲み込み、たまに甘噛みをして、的確に急所を捉えてくる。

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