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元隷属の大魔導師
官能リレー小説 - ファンタジー系

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元隷属の大魔導師 234

「……んだよ?」

「ごめんなさい。でも、デルマーノの畏まった今の台詞が、なんだか可笑しくて……ふふっ」

アリアは相当、意外だったのだろう、クスクス笑いを再開した。
そして、続ける。

「でもね、嬉しい」

「んぁ?」

「私も、貴方以上に面倒をかけちゃうんだろうけどね……。ふつつか者ですが、宜しくお願いします」

「ヒッ……イヒヒッ!ああ、お互いにな。なぁ、アリア?」

「ん?」

「愛している」

「……うん」

アリアはデルマーノの唇を奪った。
己の舌先で彼の口内へと割って入る。
するとデルマーノは唾液を舌伝いに流しこんできた。
負けじとアリアも己のを絡ませ合う。
淫猥にして、どこか心地の良い粘着質な水音が響いた。

アリアは欲情とは別に、身体が熱くなっていることに気付く。
嬉しいのだ、すごく。
言葉にできないほど嬉しい。
デルマーノが自分に『結婚しよう』という、いささか乱暴なプロポーズをしてくれたことすらも嬉しかった。
自分の返事が肯定だと信じて疑わない口調だから。もちろん、訊ねられたとしてもアリアの返答は『是』一本だ。

「…………アリア」

デルマーノが見つめてきた。
色欲の火が燃える双眸へ、アリアは頷く。

「うん。来て……」

もう一度、唇を重ねてくるとデルマーノは腰を下ろしてきた。
アリアの両膝に手を添え、左右に押し広げる。ひっくり返ったカエルのような格好だ。
恥ずかしかったが、同じくらい火照った。秘所から溢れ出た愛液が臀部まで滴り、濡らす。

アリアはデルマーノといろいろな格好でしてきたが、やはり、この体勢――正常位が一番、好きだ。
だって、彼の顔がよく見えるから。彼の胸に顔をうずめ、その匂いを感じられるから……。

アリアは右手を下半身へと持っていった。

「ぁ……」

デルマーノの熱いソレが指先に触れた。
アリアはその剛直なモノを受け入れようと自身の最も恥ずかしい場所を自ら広げる。
中に溜まった愛液が先ほどまでとは比べようがないほど熱く、多量に溢れてきた。
デルマーノの先端が割れ目の奥、受け入れるべき蜜穴へとあてがわれる。

「ひぁ……ぅ……」

「アリア……いくぞ?」

「うん……」

アリアが頷いた直後、下腹部に衝撃の圧迫感を覚えた。
ゆっくりとその圧は奥に、深く沈んでいく。
浅く呼吸を繰り返し、微弱な痛みと遥かに強い快感に堪えるアリア。
しかし、それも最奥――子宮口にソレの先が辿り着くまでだった。
ズンッ、と丹田から全身へと電撃が走る。
手足の先端まで伝い、指が反射的に伸びきった。背筋を伝播し、頭の中が瞬間、真っ白になる。
そして、直後、身体中が火照り、汗ばんだ。
軽く果てたのだと、自身で悟る。きっと、デルマーノも気付いているはずだ。
だって、膣内の彼を自分はキュウキュウ、と締め付けてしまっているから……。

「はぁ……はぁ……はぁ――んんっ!」

アリアが息をどうにか整えていたが、唐突に駆け抜けた衝撃に悶え、くぐもる。

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