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元隷属の大魔導師
官能リレー小説 - ファンタジー系

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元隷属の大魔導師 232

右乳房を這っていたデルマーノの指、前触れもなく、その先端部を摘んだ。
アリアは久しぶりのその色欲に酔いしれる。
へその少し下がジンジンと疼いた。
シャツがたくし上げられ、下着もずらされる。

「あ……ぁ、あぅ……」

刺激を待ちわびた乳房は外気に触れ、こもった熱を発散すると共にその空気の冷たさに震えた。
アリアはそれだけのことで弓なりになり、無意識の内に腰を前へと突き出してしまう。

「ひゃん、ぅ……はぁ、んむ……くぅふん……」

デルマーノの両手がアリアの乳房から腹を撫で回り、アリアの欲求へ鞴を踏んだ。
なにをされても、アリアは悦び、悶えてしまう。
乳首が硬く、存在を主張し始めたことに自身でも気付いた。
もちろん、デルマーノも。
黒髪の魔導師は「ヒヒッ……」とアリアの耳元で囁き、笑うとその右耳へと舌を這わす。

「ひぃうっ?……ん、んん〜っ、っ!」

ゾワゾワと肌が粟立った。
恍惚と目を細めるアリアを一瞥、デルマーノはその赤い舌をチロチロと耳から顎筋へ、白い首へ、鎖骨へ、そして乳房へと下ろすと雪のように淡白い双曲を舐め攻める。
クチュクチュと深い接吻にも似た、粘度を持った液体音がアリアの鼓膜を騒がした。
身体中がじっとりと汗ばむ。

ダメだ、もう立っていられない――。

そう、アリアの膝から力が抜けた瞬間、デルマーノに抱きすくめられた。
体重の全部をその腕で受け止めるデルマーノにアリアはどうしようもなく心が猛ってしまう。
内股が己の分泌した愛液で濡れるのがはっきりと分かった。

――きっと、もうデルマーノから離れることはできない。
そんなことは考えられない!

背中と膝の裏に腕を回され、抱えられた――いわゆる、お姫様だっかだ――アリアはデルマーノのその太い首に腕を巻きつけると唇をそっと重ねた。

とさっ……

予想よりもさらに柔らかい寝台に寝かされた。
デルマーノはアリアに覆い被さるように上になると額同士を当て、鼻を擦り合わせ、最後にゆっくりと唇を重ねた。
デルマーノの、その長い舌がアリアの口内へとねじ込むように侵入してくる。
舌が絡み合い、唾液が注ぎ込まれた。
その彼の唾液をコクリコクリとアリアは嚥下していく。
そんな変態行為すら、アリアの欲情の素となった。

「ちゅ、る…………ぁ……」

デルマーノの唇がアリアから離れた。
不覚にもアリアは不満と物足りなさを内用した、小さな声を漏らしてしまう。
デルマーノが「イヒヒ……」と笑った。
いつもの、意地悪で、悪戯っぽい笑みだ。

くちゅ、る……ずちゅ……

「ひゃっ?ん、あふ……」

デルマーノが前触れもなしに、右胸の先端を口に含んだ。
突然の強烈な刺激にアリアは弓なりにのけぞってしまう。
その反応がお気に召したのか、執拗にデルマーノは胸の突起を攻め立て始めた。
摘まれ、舐められ、弾かれ、吸われ、時々、軽く噛まれる。

「ひゃ、ん…………やぁ、ぅあ、ぁ、あぁっ……ん、んん〜っ!」

アリアは未だに下半身への刺激は皆無にもかかわらず、果ててしまった。

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