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元隷属の大魔導師
官能リレー小説 - ファンタジー系

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元隷属の大魔導師 179

さらに驚いたのは自分にとどめを刺すのに躊躇したことだ。
初めはこの容姿に惑わされたのかとも思ったが、彼の戸惑いはもっと根の深いモノだと分かった。
そこに帰還したジルの奇襲を受け、その男――デルマーノは倒れた。
気絶した男の顔をマジマジと観察した。
整える気がないのか思い思いの方向へ伸びた黒い短髪。
力強い眉の下には気絶前には猛禽類のソレのようにギラついていた双眸。
よく見ればシュッとした細面に高く通った鼻梁、少し酷薄な印象を受ける薄く、血の気のない唇。
その容姿と先程までの彼の言動の全てに惹かれた。
デルマーノの息の根を止めようとするジルを慌てて止め、隷属種にすることを伝えた。
あの時のジルの狼狽ぶりは思い出しただけでも頬が緩んでしまう愛らしさがあった。
いろいろと言っていたジルだが、最終的にはデルマーノにあれほどまでに懐いたのだから自分に文句を言う資格はないと思う。
そして、おそらくだが、自分もこの魔導師と交わればそうなってしまうことだろう。
だが、それで良い。
これからは自分の隷属種になったデルマーノも加えて三人で仲良く暮らすのだ、こんな関係もきっと楽しいはずである。
そう、これから訪れるだろう未来を想像し、シャーロットは心踊らせた。

「……じゃあ、お兄ちゃん。入れるよ?」

シャーロットは右手をデルマーノの胸部へと当てて、バランスを取ると左手で己の恥部を開きデルマーノの逸物にあてがった。
今更ながらこんなに太く、大きいモノが己の身体の中に入るのか、疑問に思ったシャーロットだったが、ジルには根元までしっかりと入っていたな、と思い出し、一人で納得する。
一緒に先程のジルの痴態まで思い出してしまい、シャーロットは背筋が震えるほどの緊張と期待を抱いてしまった。

「ふぅ〜…………んっ!」

シャーロットはゆっくりと腰を下ろし、自身のその割れ目にデルマーノの先端を少しずつ、挿入させていく。
ソレの凶悪な鉤の部分まで飲み込んだところでシャーロットは一度、動きを止めた。
異様な抵抗と鈍痛を肉体が訴えたからである。

「はぁ……はぁ…………ふぅ……」

シャーロットの額からは玉のような汗が幾つも浮かび、その滑らかな白い肌の上を駆け落ちた。
想像を優に凌駕する圧迫感である。
深く息を吸い込み、少量ずつ吐き出して肺の中を空にするとシャーロットは意を決して一息に腰を落とした。

「ッ!、ッ!、ひぁっ?いっ――ぅ〜〜っ」

体内に異物が挿入された圧迫感と違和感、そして、一拍おいて全身を駆け巡った激痛にシャーロットは悲鳴を上げそうになったが、歯を食いしばり必死にその痛みを受け止めようとする。

「っ〜、ぅっ〜〜……ぃ、うぁ……」

津波を連想させる激痛もしばらく経つと身体が慣れたのか、あまり感じなくなった。
身体中から汗を流し、デルマーノの腰骨の辺りに両手を当てて倒れかけるのを堪えるシャーロット。

「……平気か?」

デルマーノは己のモノに初めてを貫かれた幼女へ声をかけた。

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