元隷属の大魔導師 162
デルマーノは頬をヒクつかせる中、ジルは髪を耳にかけ、スッと頭を落とすとデルマーノのモノを半分ほど飲み込んだ。
「あはっ……ジルってばやっと、吹っ切れたみたいだね?それにしても大胆だなぁ……じゃあ、私も――」
シャーロットはジルの隣に身を寄せると竿の根元へ舌を這わした。
「う……ぐっ……」
デルマーノは眉間に皺を寄せ、迫りくる快感に堪える。
敵だ、魔族だ、と言っても見た目は蒼い髪の美少女と金髪メイドの麗しいエルフなのだ。
そんな二人が己のモノを一心に口付け、舐め、吸い付き、嗅ぎ回すのである。
性経験の浅いデルマーノにはいかなる拷問よりも吸血鬼たちの自称、ご奉仕は耐え難いものであった。
――くちゅ……ちゅ、パ…………ズズッ……じゅちゃ……
「んっ……はぅ……お兄……ちゃん、れろ……熱い……ふぅ……」
「ふむっ……んっ、んんっ……確かに、ちゅ……舌が……あむ……火傷しそう……っぅ……ですね……」
(ぅ……コレは、ヤベェ……)
己のソレへと絡みつく二人のそれこそ血のように赤い舌があまりにも官能的でデルマーノは咄嗟に視覚情報を遮断しようと目を閉じた。
しかし、瞬時に愚行に後悔する。
視覚が閉ざされた事により聴覚や触覚が鋭敏になってしまい、先程よりも感度が高まってしまったのだ。
更に網膜には吸血鬼の主従の執拗な舌技が焼き付いており、目を閉じた意味は全くなかった。
「んっ?……む、ふぅ……」
「ちゅ、ぷ……あははっ、大きくなった……んふっ……ふぅ……お兄ちゃん、イキそうなの?」
デルマーノのソレの絶頂へと向かう猛りに先の膨らみをくわえていたジルは目を白黒とさせ、シャーロットは嬉しそうに笑うとソレを高みへと導こうと動きを激しくさせた。
――ちゅ、ちゅじゅっ……れろ……くちゅ……
デルマーノは頭では耐えきる事は不可能だと分かっていながらもどうにか耐えようと腹筋を緊張させる。
次に顔を歪ませた。
それでも限界は着々と訪れ、果てる前兆で身体が痙攣し始めた。
(ヤ、ヤバイ……)
デルマーノはすでに逃れる事のできない快感に諦念を抱き、最後の手段だと脳裏にアリアの姿を思い描いた。
我ながら情けないとは思ったが少なくともコレで男としてのプライドの欠片は保てるだろう。
――じゅっ……ちゅ……くちゅ、ちゅ〜……ズズッ……ちゃ……プ…………ちゅむ……
「…………っ、っ、〜〜くっ」
――ドクンッ!
「んっ!……むぐぅっ?」
逸物の先端をくわえていたジルはデルマーノの暴発を喉の置くに受け、目を剥く。
だが、それでも魔族といえど女である、本能的に唇をすぼめ、その白い快楽を逃すまいとデルマーノの逸物との接着を高めた。
ドクッ!ドクックッ……ドクン……ドク…………
デルマーノのソレは幾度も跳ね上がり、欲望を射出し続け、ようやく大人しくなる。
「ん、あぁ……ぅむ……」
――ちゅる……
粘度のある液体特有のヌメり気のある音を立て、ジルは竿から唇を離した。
「…………ん、マズ」