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元隷属の大魔導師
官能リレー小説 - ファンタジー系

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元隷属の大魔導師 158

そう言いながらもシャーロットはデルマーノのシャツの留め具を外していく。
マントと上着は疾うに脱がされていた。

「ンのっ、クソガキが……」

デルマーノは身をよじってシャーロットの侵攻を邪魔しようとしたが、両手足を拘束され、ベッドで大の字を晒している彼にはこの幼女の蛮行を防ぎきる事など到底、無理な話しであった。
シャツの留め具を全て外し、デルマーノを胸元から腹に掛けてはだけさせたシャーロットは歓声を上げる。

「うっわァ〜〜、ムッキムキだねぇ。お兄ちゃんって本当に魔導師?ほらぁ、ジルも見て見てっ♪」

「っ!…………ま、まぁまぁですね……」

デルマーノの厚く膨らんだ胸筋や六つに割れた腹直筋、肋骨に走る幾本もの太い筋を主に言われ、観察したジルは頬を赤く染めると視線を逸らした。

「うっふっふっ……ジルったらムッツリ」

「なっ?こ、これはシャーロット様が……」

「そういう事、言っちゃう?……ならぁ〜」

口端を歪めてイタズラ小僧のように笑うとシャーロットはデルマーノの履いている浅黄色のズボンの留め紐をシュッと解き、恥部を隠すボタンも外した。
そして、目にも止まらぬ速さでズボンの前を開ける。

「うわぁ♪」
「んっ……むぅ」

デルマーノのズボンから飛び出した彼の逸物にシャーロットとジルはそれぞれ、浅い吐息で感想を示した。
しかし、しばらくソレを見つめていたシャーロットは不満顔でデルマーノとジルを交互に見やると言う。

「――ねぇ、大きくなんないんだけど……」

「………………シャーロット様。男性器は興奮状態である程度の衝撃を与え続けると海綿体に血が集まり、巨大化するらしいのです」

「……ほんと?」

「はい。以前、そう記された本を読んだ事があります」

そんな主従の会話を耳にしたデルマーノ。
彼の背中はびっしょりと汗ばんでいた。
すでにほぼ確定事項である事だが一縷の希望を込めてデルマーノは尋ねる。

「……ま、まさか二人とも経験がない、なんて事はない……よな?」

しかし、シャーロットとジルは当然とばかりに答えた。

「へ?初めてだよ?」

「そうです。貴方達、人間のように四六時中、生殖行為をしている盛った種族と一緒にしてもらいたくはありませんね」

「……………………さ、最悪……」

デルマーノはもし、両手が自由であったなら頭を抱えていた事だろう、呆然と呟いた。

「最悪って……なにが?」

不思議そうな顔をするシャーロットをデルマーノは睨んだ。
それはそうだろう、初めてを奪うなど(正確にいえば奪わさられる、だが)面倒臭いことこの上ないし、さらにリードできる者もいないのだ。

「当たり前だろ。こっちは動けねぇっつーのによぉ……」

「えぇ〜っ……昔、男は処女が好きだって聞いたよ?」

「はっ、誰から聞いたか知らねぇがなァ……処女が有り難いなんてのは妄想だ。つーか、処女だなんだ、なんて関係ねぇよ。相手の事を想っているんならな」

デルマーノはシャーロットへ諭すように言った。

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