悪夢の果てに‥‥‥‥ 4
「ぁ……………」
その白濁とした液体を見たレイミーは、茫然自失になりかけた。
秘裂から溢れ出た精液を指ですくって舐める。
「………おいしい……」
どうしてか、今のレイミーには鬼の射精した液がとても甘くて、身体全体が蕩けるような錯覚に陥っていた。
「あぁ……で…でも冷たい………温かくないよぅ。」
失念のこもった言葉が口から溜め息混じりに出る。
「…………うるせぇな…………さっさと帰れっつってんだろーが!……」
「…………………え。」
ほろ酔いになりながら、自身から垂れる精液の余韻を、ゆっくりと味わっていたレイミーには“気に入らない言葉”だった。
「…そんなこと言うんだぁ?…………うん。分かった……じゃああなただけで続き、しようよ。」
その偉そうな言葉にカッとなった。
「良いぜ……だが条件付きだ。」
「……………何よ?」
鬼はニヤリと笑う。
「お前が一回でも催促言ったらお前の負け。俺が血を出したらお前の勝ち。…………そうだな、お前が勝ったら俺のことは好きにしていいぜ。」
レイミーはまるで挑むかのように言う。
「因みに……負けたらどうなるの?」
「………………くっくっくっくっ…………………おい、ザイン!アレだ。アレを持って来い。」
ザインと呼ばれた、かなりおどおどしていて場の雰囲気にそぐわない感じが見て取れる鬼は、岩山から数々の拷問器具を持ってきた。
「……………」
目に余るものばかりだ……通常サイズのバイブには先端に棘が付いているし、鞭やペニスバンドにも何やら妙なものが付いていた。
レイミーは嘲笑った。
「………そっかぁ……クスクスクスクスクスクス…………………………………………………」
ザインは、おどおどとしながらも尋ねた。
「!!……………な、何を笑ってるの?負けたら殺されちゃうんだよ!?」
あんなもの(拷問器具)くらいでは人はさすがに死んだりはしないと予測されるが、女性器は壊されてしまうだろう。
鬼は、ゲヘヘへへへッと気味悪く笑うと、ザインに暴力を振るいながら喋る。
「何言ってやがる…………この女はなぁ……自分からさせろって言ったんだぜぇ?…」
「………その勝負、乗ったわ。」
ー…………えッッ!?
レイミーの冷静で落ち着いた言葉を聞いたザインは、心底驚いた。
「オラ!テメェは邪魔だ!退け!」
ザインは思い切り蹴っ飛ばし、周りにいた鬼達は見渡すとザインを奥の方へと連れて行った。
その映像を裸のまま眺めていたレイミーは、愉しそうにゆっくりと鬼のどんどん反り立ち始めているペニスへ視線を向ける。
「じゃ……始めようよ。」
「グェッへへへ。さっさと還らなかった事、後悔させてやらぁ!」