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呪いの性剣
官能リレー小説 - ファンタジー系

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呪いの性剣 8


・・・ッ・・・。・・・・・・ン・・・、・・・・・・・・・ぁ・・・。

「・・・ん?」

その時だった。弟子の耳が何やら人の声らしきものを拾った。
それもなまめかしい、若い女の声。
なぜちょっと声を拾っただけでそんなことがわかるのか。
それはひとえに人生=モテない歴の男の情念のなせる業(わざ)だった。
もともとこの男がこの世界に入ったのも、せめて人外の女でもいいからモテたいと思ったからだ。
そんな彼の耳が、甘い女の声を聞き逃すはずがない。
弟子は甘い蜜の香りに惹かれる蝶のようにふらふらと声のするほうへ歩いていく。
するとそこには、想像以上に素晴らしい光景が広がっていた。
なんとあの魔剣の女が女性化した師匠に授乳しながら、空いた手で師匠の股間をいじっているではないか!
本来ならすぐにでも止めるべき怪しい光景。
しかしあまりに艶っぽい光景に、弟子は隠れて事の成り行きを見守ることにした。
彼を責めてはならない。これも悲しいモテない男のサガなのだから。

「ンっ、ンっ、ンっ・・・ンあっ!?っぷあ、き・・・貴様、そこに手を出すなとあれほど・・・んぶッ!?」
「いいから黙って飲め。早く女体に慣れておかんと後々キツいぞ?」
「〜〜〜〜〜〜っ!?」

誰のせいだと言わんばかりの表情で師匠は性剣女をにらみつける。
だがその意志が言葉として出ることはない。
なぜか師匠は言われるがままに性剣女の乳を吸い続ける。
性剣女は授乳しながら師匠の股間をいじっているので、時折たまらなそうに快感に身を震わせていたが。
女同士(?)の絡み合いに覗き見している弟子はたまらない。
1日1回しか射精できない身体でなければ、肉棒をバッキバキにいきり立たせていることだろう。

(ふおぉぉ・・・!こ、これが百合というものなのかっ・・・!?
 す・・・すごい、すごすぎるぞ・・・!しかも喘がされているのがあの師匠だって言うんだから信じられんっ・・・!)
今ではその面影はすっかりないが、男だった時の師匠は常に主導権を握るタイプだった。
弟子を鍛えるときも、女を抱くときもすべてにおいて。
なんで弟子が師匠の性癖を知っているかは後の機会に語るとして、そんな典型的なオレ様体質の師匠がなすすべなく喘がされている。
それもあんな爆乳の美人に生まれ変わって。
あの性剣女を師事すれば、自分もああなることができるのだろうか?
魅力的な妄想にふけようとした弟子は、我に返ってあわててそれを頭から振り払った。
彼が、弟子がこの道に入ったのはそんな不純な動機からではなかったから。
裏を返せば、それだけ厳しい修行の日々にストレスをため込んでいたわけだが・・・。
そんなことも知らず、リニーと呼ばれていた性剣女は授乳しながら師匠をなぶり続ける。
そして聞き捨てならない、とんでもないことを言った。

「ンンっ・・・♪いいぞ、もっと吸え。魔力をたらふく蓄えろ。
 でなければよみがえったその身体、あっという間に朽ち果ててしまう、ぞ・・・?」
「な、なにいいいぃぃぃッ!?」

せっかく美人になった師匠が死ぬ。
その言葉に驚いた弟子は思わず大声を上げて茂みから立ち上がった。
突然出てきた弟子に驚く性剣女と師匠。
しかし弟子はそんなことお構いなしに2人に詰め寄り、事と次第を問いただした。

「おいっ!?それは本当かっ!?アイツを、あの化け物を倒すためには師匠の力が必要なんだぞ!?
 頼む、バカな俺でも理解できるように、わかりやすく説明してくれっ!
 俺にできることなら何でもするからっ!?」

自分の目的のため、惜しみない協力を申し出る弟子。
しかしこの時彼はもっと慎重になるべきだった。
この安易な発言によって、彼はどんどん取り返しのつかない立場に追い込まれていくことになるのだから。
彼はどんどん深みにはまり込んでいっているのだ。
まさに呪いと言っても良かった。彼はこの剣の呪いでおかしな方向へと向かっている。
元凶である当の剣ですらもそれには気が付いていない。

「なんでも、か…」

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